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9月6日 クリエイティブな仕事のリスクが

9月6日ですね。

先日この欄で、MidjourneyやStable Diffusionの話題を取り上げました。

AIにキーワードを指示すれば、自動的に精細な画像を生成してくれるあれです。


Midjourneyが描いた絵がアメリカのデジタルアート品評会で人間の書いた絵を差し置いて一位になるなど、今、AIが作成する絵画に関する話題が熱いです。

これが無料で作れるのだから、世の中の画家やイラストレーターにとっては心穏やかではありません。

この間の日曜日に、大和市の笹倉鉄平版画ミュージアムに行ってきました。

この方は、私が好きな画家のひとりです。ちなみに、人間の画家です(こういう注記もそのうち必要になるかも)。


正直にいうと、笹倉氏の絵のタッチはAIによってマネされてしまう可能性は高いとみています。

風景を描き、筆遣いをマネすればよいので。今のAIはそれぐらいの作業はたやすくこなしてしまいます。


私たち鑑賞する側がそれを見破れない日もすでに来ています。上の品評会の件がそれをはからずも証明してしまいました。

特にデジタルアートの場合、まず見破れないでしょう。落款がわりのNFT(代替不可能なトークン)を付与した仕組みが不可欠になるでしょう。


今回私が訪れたミュージアムのようにキャンバスに書かれていれば、まだよいのです。リアルな質感を感じられるので。

3Dプリンターと組み合わせて創造される可能性は高いとはいえ、紙や絵の具の質感を完全に真似られるにはもう少しかかるでしょう。


そんなことよりも、やはり絵はその画家の感性です。画家が目で受けとった情景を心の中の心象でフィルタし、それを絵に写すことに絵の本質はあります。

データの統計から生み出されるAIアートとはそこが根本的に違うはずです。


私見ですが、画家やイラストレーターが生き残る道の一つに、リアルのお絵描きの場を見せるやり方があると思います。目の前で書き、目の前で絵を描く様子を見せる。

つい先日も、町田の街中でそのようなパフォーマンスをしている方を見かけました。大道芸というにはあまりにも静かですが、画家が目の前で描いている姿を見せることがパフォーマンスとして成り立っていました。そこに可能性があると感じました。


この話題は私もブログでもう少し掘り下げようと思います。

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Yoshikazu Nagai(長井 祥和)
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