12月4日 意思統一の難しさ
12月4日ですね。
昨夜、お隣の韓国で、非常戒厳が宣布され、数時間後に解除されたそうです。
理由は、与党と野党の勢力が逆転しているため、政策実行が円滑にできないため、与党の大統領が強硬策に訴えたということのようです。
通常は与党が国会の過半数を占め、大統領の提示した政策も立法府で速やかに可決されるのでしょう。しかし、韓国の場合、野党が過半数を占めているため、大統領の提示した政策が施行されないことに業をにやしての行いでしょうか。
私も報道以上のことはよくわかりません。
ただ、こういうのを見ていると、これからの政治の難しさを感じます。
つまり、意思統一の難しさです。価値観の対立の解消の難しさと言い換えても良いでしょう。
これほどまでに情報が氾濫し、さまざまな考えの持ち主がいる中、ある政策に気持ちを一つにし、それに向けて邁進することの難しさです。
韓国も漢江の奇跡とされる経済成長を遂げました。が、経済成長の鈍化や少子高齢化の問題を抱えているといいます。
国が好調で成長しているうちは良いのです。皆がその目標に進めるから。
ただ、ある程度の成長を達成し、目的が曖昧になってくると、さまざまな価値観が乱立し、組織は迷走します。
最近のわが国もその傾向があります。
進むべき道を示すのが政治家の役割とはいえ、こうも利害が分散し、価値観が多様化した今、進むべき道を示すのはかなりの難関だと感じています。
今の弊社は、小さいながらも成長できています。なので、今はやることの迷走からは免れています。しかし、きちんと進むべきビジョンを示さなければならない時期に来ています。
次から次にやってくる案件をこなすだけでなく、何かに向かって進まなければ疲弊するだけなので。
生活のためだと割り切って仕事をこなすだけの毎日では、本人のスキル上昇ものぞめないし、どこかで組織としても疲れていきます。
そうならないために考えなければ。
隣国のこととはいえ、自分のことのように感じました。