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9月9日 長寿の余生を生き残るために

9月9日ですね。

イギリスのエリザベス二世が亡くなられたそうです。

晩年はニコニコした笑顔が素敵な老婦人との印象が強かったですね。

老後の引退もなく、最後まで女王の務めを果たされました。が、個人の生活も楽しんでおられたとか。
生活のメリハリと職務が長寿の秘訣だったのではないかと思います。

私も常に老後のことは考えています。三十代の頃は日々の仕事と家のことで精一杯。老後を考えるゆとりなどなかったです。が、四十代になってからはこのままだとまずいと思い、常駐をやめ、会社を設立し、あちこちを動き回る生活に変えました。

正直にいうと、老後は「なるようになる」のです。だから、三十代の頃にあれこれ備えても仕方ない。それはわかります。私もなんとなくそう考えていましたから。
ただし、「どうなる」かは、過去の積み重ねにって左右されます。

女王のように生まれながらにその地位が約束される人ならば、老後を気にする必要はないでしょう。ですが、ほとんどの人は社会や環境や職によって大きく老後が左右されます。

私は行き当たりばったりの生活を続けてきたので、有益なアドバイスを贈れる自信はありません。そもそもまだ老後にも至っていないですし。
結局、老後になってから、もはや取り返しのつかない過去を悔やんだり諦めたりするのが人という生き物の宿命なのでしょう。
が、私はそうならないようにジタバタしたいと思っています。

私は四十台に入ったあたりで、自分にとって何が嫌かを考え、そこから逃れる方向に人生の舵を切りました。
皆さんも同じ。少なくとも、三十代を過ごせば、さすがに自分の嗜好や考え方のクセはある程度把握できているはずです。つまり、どういう道に進めば、どういう環境に置かれれば自分が一番心地よくいられるか。または何が嫌で何が我慢ならないのか。

そこまでは三十代のうちに見つけておくことをお勧めします。三十台の間は冒険が出来なくても、将来冒険するための力を、自分の良さを伸ばすように努力しておいた方が良いと思います。
そうしておけば老後になっても苦しまずに自分の人生を生きられるのではないかと思います。

また、そうした経験を自信をもって若者に伝えられるのではないかと思います。老害にならない程度に。

私もまだ自分の老後に全く自信がありません。これからもまだまだジタバタすることでしょう。
96年まではまだ今の年齢の二倍も残っていますから。

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Yoshikazu Nagai(長井 祥和)
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