9月12日 仕事以外に個を輝かせる技
9月12日ですね。
一昨日の日曜日は、スーパーコンピューター京の実物を見に行ったあと、目黒のライブハウスで友人の出演するステージを目の当たりにしました。
高校時代からの友人が属しているのは、プログレッシブメタルバンドの雄として知られるDream Theaterのトリビュートバンドです。
昨年も同じ9月10日に同じ場所でライブを目撃しました。その際に彼らがやり遂げたのは、初期の超名盤として知られる『Images and Words』のアルバム全てを曲順に完全コピーする離れ業でした。
昨年の9月12日に本欄で取り上げました。
あの変拍子の嵐を見事なアンサンブルでやり切った彼らに心の底から感動し、自分も負けてられないと思いました。個の力をもっと養わねば、と。
今回も曲こそ違いますが、難解な曲を見事にやり遂げました。むしろ昨年よりも上手くなっているように思いました。一年間、それぞれの仕事をこなしながら、演奏と歌唱技術を磨いたのでしょう。
翻って同じく一年を過ごした私自身はどうでしょう。成長しなかった、とは思いません。無数のタスクをこなしてきたし、さまざまな細かいスキルを身につけました。
が、それらは全て仕事に関する部分です。
経営者としては苦労の連続だったし、経営者としてのスキルはたくさん身につけました。レベルはまだ低いですが。
ただ、仕事を抜きにした一個人として考えた時、一年たった今、私のスキルは後退していると思っています。
経営は難しく、奥が深い。これはこれで面白いと思います。
ゲームとして考えるなら、これほど真剣に取り組め、かつ面白いゲームはないのかもしれません。
ですが、私が自分の人生で目指したいものがなんだったかを考えたとき、経営するスキルを身につけても、それだけで終わってしまうことに寂しさを感じます。
もちろん、人前で登壇し、kintoneを語ることにも面白さを感じています。
が、それは趣味として捉えるのはちがうように思います。
そもそも、最近は趣味に使う時間もなく、自分の内面が貧しくなっているようにすら思えます。
自分に足りないものが何かをライブからの帰りの道々で考えました。そこで気づいたのは、自分の個人的な趣味が個人で完結できるものになっており、しかもアウトプットをしていないことです。
演奏や発表できる機会を個人として持たないと。
何か趣味の分野で一つ。
彼らは練習の多くをオンラインで行っていたそうです。
今や、そういう手段は無数にあります。
私も本気で取り組まねば。
もちろん、経営を軌道に乗せることは最優先ですが。