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8月10日 汚された地球もまだ救える筈
8月10日ですね。
この前の日曜日に群馬の桐生市やみどり市を訪問してきました。
思わぬ複数のご縁にめぐまれた良い旅でした。
この旅の主な目的は、足尾銅山でした。
かつて古河財閥によって開発され、足尾の街や山々、そして渡良瀬川流域に甚大な鉱害をもたらしたことで知られています。
田中正造翁が民を救おうと明治天皇に直訴したことは象徴的な出来事でした。
私は今回はじめて足尾銅山を訪問しました。
銅を精錬する際に出る煙が周囲の山々の木を枯らし、荒涼とした風景が広がっているのではと想像していました。
ところが、広がっていたのは私の想像と違い、緑に覆われた山々でした。
足尾銅山の精錬事業は1980年代に終焉し、煙を盛んに吐いていた煙突は今やただのシンボルと化しています。
まだ煙突の周りは山肌が露わになっており、かつての傷跡の深さを感じさせます。
戦後になってから、周囲の山々の植林事業がなされました。日本最大ともいわれる砂防ダムが何重もの堰堤を築きました。そうした懸命の事業によって、渡良瀬川は上水道として利用されるまでになっているそうです。
周囲の山々が緑に覆われていた光景は、いかなる被害をもたらした環境破壊も、時が癒してくれる証しになっていたと思います。
今の世界は地球温暖化やナノプラスチック、生物の絶滅などこれからに期待を持てる状況にはありません。
が、今動けば、かならず未来に良い結果がもたらされるはず。足尾の山々はそれを教えてくれました。
地球は終わりだ、と悲観的になる必要はありません。地球は今からでも変えられます。
もちろん、単なる神頼みや楽天主義で物事は良くなりません。実際に動かなければ。人に任せるのではなく。
子どもたちのこれからを考えると、悲観主義のままでよいとは思いません。
できるところからなんとかこの世の中を変えていきたいと思います。
そうでなければ、私たちは今、何のために日々仕事をしているのか。いずれ打ち捨てられるもののために仕事をするのは虚しいことです。
弊社の場合は情報技術によって未来を変える役割を担いたいと思います。まずはペーパーレス。
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