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3月21日 スキル伝達が不要になり、より抽象的な伝達に

3月21日ですね。

『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ』
という山本五十六元帥の有名な言葉があります。


前からこの言葉は意識していたわけですが、最近ますますこの言葉を違う意味で意識するようになっています。

私自身が人を使う立場としてさらなる精進が必要だと思っています。また、メンバーの手本を示さなければと思っています。


ただ、それ以上に、最近この言葉の意味がAIの登場によって変わりつつあるのではないかと思っています。


この言葉は、スキルの伝達より、もはやモチベーションの維持をどうするかと言う観点で考える必要がありそうです。

もちろん、元帥が語られた当時もモチベーションの維持の観点も含めて元帥は語られていたのでしょう。ですが、スキルの伝達という意味においては、AIが状況を変えつつあるのです。

つまり、スキルの伝達で済むようなレベルの作業はAIが代行することが可能になった今、スキル伝達の作業の意味が変容したということです。


わたしたちが教えるべきは、やってみせてわかるようなスキルではなく、そもそもの考え方ではないか。

お客様とのやりとりはどうすべきか。何を読み取り、どう提案することがお客様の御心に叶うのか。そもそもそう考え、判断する根拠は何か。
そもそも、働くとは、生きるとは何なのか。

おそらく、これから伝えていかねばならない事とは、より抽象的な事柄であるはずです。


作業というレベルでは、人はどんどん不要になっていきます。

これから残る作業があるとすれば、それはブルシットジョブと呼ばれる本質的でない作業や、誰かの仕事をらしくみせるための報告や、仕事を維持するための作業のように思います。

と考えると、作業レベルでばたばたするのは、すでに無意味になりつつあるのが今の私たちがおかれた状況です。


今後はベーシック・インカムのような仕組みがなければ、作業者としての需要はなくなる一方だと思います。

ますます、働くことの本質が問われます。


もう、やってみせ、の時代ではなく、言って聞かせて、させてみて、の時代だと思います。

もっとも、そうなるのはまだまだ先です。
10年以上は先のはずです。

ただ、今のうちからその考えに慣れておかないと、老いてから苦しくなります。

私も自分の考えをアップデートさせないと。

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Yoshikazu Nagai(長井 祥和)
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