1月4日 今年の情報動向を学んでおく事
1月4日ですね。
昨年末から今年頭にかけ、弊社の運営の改善についてはかなり頭を絞りました。
が、そもそも弊社がよって立つ様々な技術動向。これについて、まだきちんと追っかけられていませんでした。
弊社は、kintoneに賭けはじめてから何年も経っています。おかげさまでkintone案件は潤沢にいたたけるようになりました。今年に入ってからも既に二件、新たな引き合いをいただいています。
では、kintoneの事だけ考えていれば会社の将来は安泰か。職にあぶれずに生きていけるか。
とんでもありません。
kintone自体はNo-Code/Low-Codeに類するプラグインがますます充実し、kintoneだけではシステム開発業者のビジネスは成り立たなくなることが予想されます。
コンサルタントならまだしも、周辺との連携ができないシステム開発会社は苦しくなるでしょう。
kintoneの周辺には多種多様なシステムが絡みます。SaaS/PaaSやCMSとの関連は重要です。また、プログラムを書くためのエディターの種類やバージョンアップも日進月歩で進んでいます。OSやソフトウエアのセキュリティー動向もセキュリティ事故を防ぐために欠かせません。システム構成をも大きく左右します。
kintoneには欠かせないJavaScriptの動向も、クライアントサイドだけでなくサーバーサイドのことも考える必要があります。他にも認証システム自体にも大きな変革が控えています。ウェブシステムのそもそもの仕組みの改善など。
他にもモバイルに関連する部分や、半導体不足についての重大なニュースなど考えるべきことは枚挙に暇がありません。
こちらのサイトで2023年の技術動向予測が取り上げられていました。
https://www.publickey1.jp/blog/23/publickeyit2023passkeyaiwebassembly.html
この記事の中にはkintoneの文字は1文字も出てきません。ですが、上に書いた通り、ここに書かれている技術はkintoneに無関係ではありません。
ウェブシステムの大枠の構成が変わったら、kintoneを扱う上でなにがしかの影響は必ず出てきます。そもそも認証の仕組みが大きく変わります。今までの認識のままでいるのはリスクでしかありません。
kintoneをユーザーとして使うのならまだしも、システム開発会社はそうした知識を持っていないと話になりません。
この記事に出てくる技術動向は、今すぐ習得する必要はないかもしれません。ですが、事前知識を持っているのと持っていないのでは、お客様に対する提案の深みが違ってきます。
それよりももっとも避けるべきことは、情報への感度の衰えです。これは個々の技術動向以前の問題です。
残念ながら、どの業界でもどの職種でも、これさえやっておけば左うちわで生きていける、というものはありません。安泰だと思った地位や立場は、もってせいぜい五年でしょう。
こうした技術動向を得ぬまま既存のやり方を墨守すると、5年後には通用しなくなるでしょう。仕事ももらえなくなってしまう可能性が高いです。
もしそれができている人や会社がいるとすれば、よほど運がいいと思わなくては。
私も今のkintone案件の活況が落ち着くのは5年後だとみています。その時に他に何の武器を持っているか。kintoneだけに頼っていたら、多分弊社は没落します。もちろん私も。
没落した時、意に染まぬワークスタイルや朝晩の通勤はしたくない。したくなければ学ぶしかない。
難儀な時代に生まれてしまったと諦め、頑張るしかないと思います。