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9月11日 数を揃えるだけではあかん
9月11日ですね。
昨日は、スーパーコンピューター京の実物が展示されていると言うので、市川市の千葉県立現代産業科学館に行ってきました。
令和元年に役目を終え、各地の科学系の博物館に分散展示されていると言う京。
正直、京の見た目はデータセンターなどで見かけるサーバーラックとそんなに変わりはなく、見てくれが鮮やかな紅の筐体の壁面以外に目を引く点はありません。
とはいえ、このなんの変哲もない筐体が864個でできているのが京の全体です。
こういうサーバーラックもただ単に数を集めるだけでは問題が生じます。この中に収められた無数のサーバーコントローラーやネットワークをバランスよく配置し、筐体も合わせて適切に配置しなければ、性能が発揮できません。
ここ半年の話題を攫っているChatGPTなどのAIも同じ。
多数のサーバーを数だけ揃えて単にならべ、機械学習させただけではこの度のブレークスルーは起きなかったそうです。
あるバランスに達したとき、はじめて凄まじい性能を発揮するのがこうしたスーパーコンピュータの特徴ともいえます。
京の姿から学べるのは、私たちの組織もただ単に数を揃えるだけでは性能は上がらないこと。
バランスが整っていないと性能は発揮できません。
単に一人が目立っていてもそれ以上組織は大きくならないし、歪な状態が出来上がっているだけ。
歪でも良いし、個人が力を発揮すべきことは確かとしても、バランスを欠いていてはそうした力も空回りし、実力を発揮できない。
バランスを欠いているようならそれは改め、事業の体制を再構築するか、枠を広げて再配置を促すか。
京の姿をみながら、色々と考えるところがありました。
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