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きみはホールフードとローフードを知っているか?

鋭い方なら既にお気づきでしょう。そう、ポケモン新作のタイトルです。私が危険を犯してニンテンドーのサーバーに潜入し、情報を漁りました。その名もポケットモンスター ホールフード/ローフード、2025年の年末に発売予定となります。

というの嘘です。私はニンテンドー法務部とやり合いたいほどの命知らずではありません。

ホールフードとローフード、それは近年注目されている食事スタイルです。両方とも菜食と並行することが多く、店で提供される際もベジタリアンやヴィーガンがほとんどです。少数のアホが騒いでいるせいで悪いイメージを植え付けられた菜食に対する誤解を解け、広めることを使命とする私がいつかホールフード/ローフードを紹介したいと思いました。それではやってきましょう。

ホールフード(Whole Food)

言葉の通り丸ごと(Whole)の食べ物(Food)の意味です。原型食や全体食とも呼ばれます。精製や加工を抑えて、なるべく食べ物を全体に食べて全体の栄養を摂取する、それがホールフードの中心思想です。たとえば玄米はホールフードだけど精製された白米はホールフードではない。イチゴはホールフードだけどイチゴを砂糖を加えてに詰まったイチゴジャムはホールフードではない。キュウリはホールフードだけどドだけど、酢に漬けて瓶に詰めてピクルスにするとホールフードではない。

ここで挑戦的な読者はこう思わないでしょうか、「玄米がホールフードだぁ?なに都合のいいこと言ってやがる!米の原型は籾だろうが!米の全体を食べたければ籾殻も食わんかい!」

言いたいことはわかります。けれど玄米だけでも消化不良が起きる人もいますㄡましてや食用に適しない籾殻を食べてしまうと内臓がめちゃくちゃになります。あくまでは人間が食べられる範疇で考えてくだされば幸いです。本当はホールフードを提供するレストランでもそこまでがホールフードなのかは提供側の認識によって定義が変わったりします。例えば食パンは一般的にホールフードとして認められないが、食物繊維が多く含まれる雑穀パンならぎりセーフの場合もあります。

ホールフードは全体的栄養のほかに、食物繊維が豊富なので満腹になりやすく、血糖値の乱高下を防いでひいていは脂肪の生成の抑える効果があるとダイエットにいいと思われます。また食品ロスを減らすことにも繋がります。

ローフード(Raw Food)

Rawとは生、未熟の意味です。ローフードはつまり生食のことですす。そのルーツは古代ギリシアの医者であるヒポクラテスが提唱する生野菜、果物、ナッツがメインの食事スタイルと思われます。現在においてローフードの定義は45℃以下の温度で調理し、食材が持っている栄養と酵素の活性を損なわずに仕上げることとされます。

45℃前後の低温では当然雑菌が死なないため食あたりのリスクが高く、植物が持っている酵素はほとんどが胃酸に破壊されて人体に吸収されないため、ローフードは健康的な迷信という意見もありますが、信じるどうかは個人次第です、45℃でぬるく見守ってあげましょう。

で、一体何が食べられるんだ?

という質問に答えて、今日はホールフード/ローフード専門店のPlantsにやってきました。

店内で使われるナッツや種子はすべてアクティベイトとスプラウトを済ませているという、相当意識の高いお店です。

アクティベイトとスプラウト:
ほぼすべの植物にはAntinutrient Factors(直訳すると反営養素)という栄養の吸収を妨げる物質が含まれています。そこでアクティベイトとスプラウトの工程を加えることでそれを取り除き、最大の営養価値を追求します。やり方としては食材を8~24時間かけて水に浸かります。スプラウトの場合はさらに時間をかけて種子が発芽させます。

アサイーボウルです。これがローフードに該当します。アサイーとはアマゾン原産のベリーのような果実です。ポリフェノールや鉄分が豊富でスーパーフードとも言われていますが果実そのものは味気ないらしい。店ではバナナ、ブルーベリー、クランベリー、バナナと一緒にスムージーにし、果物と麦フレークをトッピングします。要はシリアルですね。

フレークはココア味とスピルリナ味2種類を選べます。せっかくなのでハーフ&ハーフにしました。しっかり硬くて顎が鍛えられます。スムージーは甘みと酸味がちょうど良く、冷えすぎず食べやすい。リンゴとパイナップルも加えてとてもフレッシュな味です。焼き肉と酒をきめすぎて、胸焼けと頭痛と共に迎える翌朝に食べたい一品です。

しょっぱい物が欲しいのでチリビーンズを追加しました。こちらにはしっかり加熱されているのでローフードではありません。多種類の野菜と香辛料が一緒に煮込まれて、辛さも結構あって満足度が高いです。このビーンズに使われている緑豆はスプラウト工程でちょっと芽が出てます。

グルテンフリーのパンがひと切れ付いています。これがホールフードと呼ぶにはいささか強引が気もしなくもないです。手に持つと意外とずっしりしている。ふわふわまでは行かないが、さほどパサパサもしていない。チリビーンズにディップして食べると案外いけます。

流体っぽいかつ食物繊維が豊富な料理を2丁も食べて、お腹が唸り始めました。腸内がクリーンになる時が近い、私は帰ることにしました。ローフードは初体験ですが、なかなか良かったです。健康や信仰のために我慢するのではなく、ちゃんと美味しい物を提供するこそが食スタイルを広める王道であると、私は再認識しました。


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