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スレイド・オブ・グラディエーター
noteコロシアム。ここは今note界剣闘文学の第一人者であり剣闘王(スターライトクイーン)の称号を持ったエンペラー・グレイウォーターが主催した第一回剣闘文学トーナメントで盛り上がり、剣闘士たちは自慢の文章を剣と盾に変わって血で血を洗う戦闘が繰り広げている……のはずだった。
開催から四日が立ち、エントリーした剣闘士は0人でのザマである。
エンペラー・グレイウォーターは待った。
【剣闘日記】
— 灰汁詰めさn (@coffcoffueecoff) March 9, 2020
「……」エンペラー・グレイウォーターは皇帝から無人のコロシアムを見下ろしいた。「なぜだ……なぜ一人も来ぬ?」今日は彼が企画した『剣闘文学トーナメント』のめでたき初日だが、剣闘士はまた一人も入場していない。「……5500、省けたようじゃな」
皇帝席で酒を飲みながら待った。
【剣闘日記】
— 灰汁詰めさn (@coffcoffueecoff) March 10, 2020
今日も誰も来なかった。エンペラー・グレイウォーターは壺を傾け、ワインを注ごうとしたが、空だった。「む……」彼は唸り、席を立った。
アリーナに降りて素振りしながら待った。
【剣闘日記】
— 灰汁詰めさn (@coffcoffueecoff) March 11, 2020
ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ。無人コロシアムの真ん中、エンペラー・グレイウォーターは一人で素振りしていた。「シッ……!シッ……!シッ……!おのれ剣闘士どもめ……なぜ一人も来ぬ!」
やがて王は、待ちわびた。
武器貯蔵室、獣脂蝋燭の臭いが充満したなか、グレイウォーターは3フィート長の巨大石弓と格闘していた。
「ヌゥゥゥゥ……!」
石弓の先端に付いた輪っかに足を通して踏みつけ、腰を屈め、両手で力一杯で言を引く!背広筋が切れまくる!グレイウォーターの顔が赤らんで、汗が湧き出て鼻の先から滴っている。
「ムーン、フーッ!」
ガチャ。一踏ん張りして、弦がやっとトリガーに引っかけた。
「ハァー……!ハァー……!これで良し」グレイウォーターは樽からダート矢を一本取り出し、石弓に添えた。「グググ……剣闘士どもめ、舐めおって……」
舌なめずりして、不穏の表情!
「決めた。最初に来た一人目はこいつで一発見舞ってやるわ!ホァハハハハハ!」
何たることか!彼は去年のAKBDCで私設賞の愉悦を知った故に、今回の無反応を受け入れずに錯乱に陥っている!このままでは暴君になってしうまう!
「さあて、入口近くに芋砂して……」
「あっ、剣闘王、こんなところにいましたか」
「グェヘ!?」
ガッシュ!
「ゴバーッ!?」
突然に武器貯槽室に入った伝令奴隷のヤ―に驚いたグレイウォーターはうっかりトリガーを引き、ヤーの肩口を射抜いた!
「ゴバ、ゴバババ……」
「なんだ、ヤーだったのか。驚かせおって……何用だ?」
「ゴバッ……貴方に、手紙が届いておりまして……」
肩口を抑え、ヤーは持っていた粘土板を差し出した。
「む、SEGAからか」
【剣闘日記】
— 灰汁詰めさn (@coffcoffueecoff) March 12, 2020
SEGAからレターが届いた。みなみの国では、データダスアイカツの運営と管理はSEGAがやっているのだ。 pic.twitter.com/FxVPDzho08
SEGAからの手紙、一体内容はいかなるものなのか?その内容はいつか明かされるだろう。しかし君は今他にやるべきことがある。それがーー
剣闘文学トーナメントである
頼むよ~応募してくれよ~賞金が5500日本円だぜ?こんな簡単に稼げる機会ってある?
ちなみに応募が来なかったら、エンペラー・グレイウォーターの機嫌がますます湧くるなり、ヤーはもっとひどい目に遭うかもしれません。
以上。伝わりましたね?
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