【剣闘日記】日程を間違えたでござる
「WAR-ッHAHAHAHAHAHA!!!」
道路をスクーターで駆けるアクズメ!
「今日はァ!レッスン大会だぜぇぇー!あの蝶乃マイカがボスだぜぇぇー!しかし昼食を豪勢に老舗の洋食レストランで食べたら選手登録時間の14時より30分遅れたぜぇぇー!急げ、おれのローチ!!!」
ローチとは彼のスクーターのことだ。馬は皆名前がローチに決まっている。ちなみに彼の昼食はこれ:
美味しかったです。
「到着したらもう42分だ!もう登録人数満員じゃないことを祈るぜ!」
カードバインドとタオルなどが入った剣闘袋を提げて女トロール亭のドアを引いたアクズメの目に、予想外の光景が広がった。カラーン。驚くほど空いているのである。
(あれ?)
彼は訝しだ。レッスン大会のある日はいつも店が賑わって、ナード密度が危険レベルまで上昇するからだ。予想外のことでちょっと心細くなった彼はカウンターへ向かった。今日の店番は恐るべき女トロールではなく、人間のおっさんだ。
「あのすいません、今日はアイカツフレンズのレッスン大会があるんですよね?」
「ええ、そうですよ」
「そうですか(ほっ)。にしても今日は人が少ないんですね」
「まあ、こういう日もあるんですわ。どうぞプレイしてください。あとでカードと証明書あげますんで」
「はい。では早速……」
椅子に腰を掛け、財布からコインを取り出そうとした、その時である。
「アアッー!待ってお客さん!間違ったわ!」
おっさんは大声でアクズメを呼び止めた。
「えっ、何がですか?」
「いやぁ、ごめんごめん。実は今日、レッスンなかったわ」
「えっでも、先月と先々月は土日ともあったんだけど……」
「わしもそう思ってたんだよ。でも今日(8/11)の部はパブリッシャーからカードが足りなかったと言われてキャンセルされたんだ」
「そんなことが……マジだった」
アクズメはスマホでウェッブサイトを開いて調べた。今日のレッスン開催店リストに女トロール亭が載っていない。
「なあ?ごめんよわざわざ来たのに」
「あ、いや。大丈夫です。でも来週の土曜日ならレッスンあるんですね」
「ええ、その時また来てください。あーもしもし……」
おっさんは小さくオジギして電話を取った。このまま帰ってももったいないのでアクズメは二回剣闘した。命拾いしたな蝶乃マイカ、その首、一週間ぐらい持たせてやる。難易度☆5Move on nowをノーミスでクリアしてうれしかった。
今日のコーデ:
蝶繋がりでマイカのカードはスパイシーアゲハとの相性がいい。あとダンシングミラージュのカードはこんなにダブった。
トップとアクセサリーが欲しいところ。何とかして交換したいな。アクズメの剣闘士交渉力が試されるときが来た。
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