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相互さんおすすめの店が良かった
「そういば遊行さん、川崎でおすすめのみせなんかあります?」
「そーっすねー。川崎は飲兵衛の街なので凝った飯屋はあまりないかなー。ちょっと思い出してみます」
そんで彼からおすすめされたみせはこちら、
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魚屋あらまさ。奇にも先日に訪ねた養老乃瀧の近く。地下室の店はなんか怖くて普段なら避けるようにしているが、今回は彼が本当に信頼に値するかためす目的でもあるので覚悟きめて地下にもぐった。
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入店したけど、なかなか雰囲気がよくて居酒屋というよりちゃんとした料亭といったかんじだった。お値段もそれなりに要る。
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今日おすすめの品メニューが渡された。どうやらシーフードに自信がある様子。とりあえずこうしよう。
「すみません。ヒラメのお造りと赤星……それとなめろうをください」
「申し訳ありません。なめろうは今日欠品しておりまして」
「そうですか。わかりました。それじゃクリームチーズといぶりがっこをください」
「かしこまりました」
注文は伝えた。あとはスマホでも見て料理が来るのを待つだけ、と思ったが電波が悪くてポストが読み込めない。これは減点だ。
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お通し。サトイモをボール状にして鶏そぼろあんかけソースかけといったところか。普通。
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クリームチーズといぶりがっこ。去年酒飲みの相互さんに教えていただいた流行っている料理。味がいいし食物繊維も摂取できる優れもの。
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ヒラメの刺身。そういえばヒラメはえんがわ以外刺身で食べたことない気がする。身が透き通ってきれいだ。身は弾力がすごくて魚肉とは思えない。ビックリするほど旨い。個人刺身史上最高かもしれない。
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魚はいいけど、肉はどうだ?挑戦も含めてポークソテーを注文。ソテーと洋風な名前がだがザ・生姜焼きの味付け。悪くない。ヒラメの後でインパクトが欠けるが厚さがあり食べ進むうちに眠れる捕食者の血が騒ぎ肉食の喜びが湧き上がる。サラダもついておりバランスがいい。
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いつのまに最後の2切れになった。今回の旅行において最後の夕食、十分楽しませていただいた。ポーク・クロスを作って未練を断ち切り、明後日には普段の生活に戻ると決意した。遊行氏は信頼に値する男だった。
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