【辛い麺メント】一風堂からか麺
約10年前、みなみの国では第2次ラーメンブームが起こりました。
日系ラーメン店は次々とみなみの国で店舗を展開していました。飲食業界に詳しい知人によりますとラーメン企業はまず日本に友好的なみなみの国で海外経営のノーハウを積んでから大陸などもっと大きな市場に移って荒稼ぎするつもりであったと。その先陣を切ったのは一風堂、屯ちん、ラーメン凪、長浜ナンバーワンなど資本の厚い企業でした。
それから店が増えたり減ったり、淘汰されてしめやかに撤退したブランドも多々ありました。現在はみなみの国ネイティブが経営する個人ラーメン屋が台頭し、人気を博して列をなしている。ちなみにスープは鶏白湯がメジャーです。
10年前のブームで生き残った日系ブランドは未だに日本側が関わっているか、それとも暖簾分け形式で名前そのまま実は異なる進化を遂げているか、さすがに飲食業界に詳しい知人も歳でラーメンを多く食べられない体になっているのではっきりした答えたが出ないまま。私は少しでも彼の助力に成ろうと、今回は一風堂のからか麺を食べます。
景気のいい赤です。これは期待ができそうですね。
麺のゆで加減は普通、辛さは3辛にしました。
「辛味噌を別皿に移って少つまみながら麺と一緒に召し上がりください」と偉そうに指示してくるパンフレットがなかったので全部混ぜました。たとえパンフレットがあったとしても多分全部混ぜます。私はアナキストなので。
思えば一風堂を食べるのはこれが初めてです。味はなかなか良かった。今は鶏白湯が市場主流って感じですがやはり豚骨のコクとまろやかさは代え難いものがあります。3辛は一番上の辛さですがしっかり旨さも感じられますし、程よい刺激にもなります。そして私が一番驚いたのはすすっても平気なところです。
今までの辛い麺メントでは一口目で辣気に気管を刺激されて危険を察知し、すすらないで食べることで無事攻略できたり、迂闊に辣油が気管に入ってしまい盛大にむせたりしていました。もはや辛い麺はすすっらない物だと私の中で常識になりつつありますが、一風堂からか麺はしっかり辛く、食べ進むにつれて汗が浮かび鼻水が垂れて涙が出るが、すすれる。ラーメンらしく食べられる。
一体どんな術を使ったものか、その真相を追及すべく私は一風堂のホームページにアクセスしました。
白丸元味スープをベースに特製香辛料、大豆たんぱく質から練り上げた「極・辛肉味噌」、自家製香油と砕けたカシューナッツを加え、スープをよく絡む細麵と組み合わせた一杯です。1989年日本の一風堂で販売開始からずっと高人気メニューで今も進化し続けています。と書かれています。カシューナッツが入ってるとは意外でした。スープを飲んだあとにゆで卵の卵黄みたいな味と粉末感が舌に残るのが気になりましたがもしかしてカシューナッツが関係してるかもしれません。
一方日本一風堂ではカシューナッツのこと特に言及していません。どんぶりの色やトッピングも違うので国ごとコンセプトが違うところが見受けられます。これは日本に行って食べないとですね。
完食。美味しかったです。スープ完飲はさすがに体に悪いのでこれぐらいで勘弁してください。予定通り数時間後おなかの調子が悪くなりました。
お通しの辛味もやしですがこれもまた美味しくて麺が来る前に全部食べてしまいました。ラーメンだけだと不足になりがちな食物繊維を補充できていいですね。まあ辛いスープで腹が壊れたら一緒なんですけど。