やはり旅は一人に限る【ライナーノーツ】
よお、日本から帰ったばかりのアクズメだ。日本は何回も行ってきたが、このように旅レポを真面目に書くのは初めてだった。
「日本人の海外旅行記事たくさん見たけど外国人が日本語で日本の旅行記事を書くのは何か新鮮ね」というコメント頂いて、とても強かった。僕の国籍をすでに勘付いだ人間もいるだろうが、twitter上の所在地はあくまで日本よりみなみの国、つまりフィリピンかもしれないし、ニュージーランドかもしれないし、さらに南に行くと一回りして北海道でもあり得ます。僕の国籍は不明ってことにしておきたい（秘密主義）。
タイトル通り、僕は旅するなら一人がいいと思っている。一人だと外へ行こうとホテルで酒漬けしようと自由だし、「昼食は何にする？」みたいなクソどうでもいい問題で喧嘩することもない。元々は二人、ひいては多人数の旅がどれほどクソなのか読者たちに知らしめたやりたいと思ってこのタイトルをつけたが、思いの外に母さんは協力的だったので一人で楽しめる時間も多かった。やはり仏法を学んでいる人は違うよな。母さんは体の調子がよくいないし、今回は色んな意味で最後になるかもしれないね。
そんで、折角だからライナーノーツ作ってみようと思ってさ。この間みんなやってたけど「ライナーノーツ？何それライノの密猟に関するドキュメンタリー映画か何か？」と思って、あまり気にしなかった。つい最近はすごい奴なら大体ライナーノーツ作ってると気づき、「もしかしてライナーノーツやらを書かない自分がシャパ僧になってる！？」と危機を感じ、Googleでその意味を調べた格好だ。何もかも初めてがある。つまらない文章にならないよう尽力する。
一日目
「はじまりがよければ成功したと同然」と誰かが言ったか。でも僕は始まりからやらかした。旅行前日で浮かれてビール2L飲み、ブドウ一房を種ごと食べてしまった。そのせいで社会的の死を恐れながら飛行機に乗ることになった。無事でよかったぜ。Taproomはいい店だよ。馬車道に行くことがあったら一度行ってみては？火曜日はタコスを出すよ。
教訓：旅に出る前は飲食に気をつけよう！
二日目
不敬、至尊、そして冒涜……二日目はまさしくケイオスであった。アダムとイブとピーターとトムは結構前から構想していたが、この日食べた海水型イール（アナゴ）の天ぷらがもたらしたピュアプロテインと興奮物質が僕の脳内で爆発的な化学反応を起こし、物語が一気に明白になった。僕の中の歴史が、男の女、そしてヤギ人間とイールから始まった。イールバースの誕生である！
発見：ダライ・ラマの説法は思ってたより面白い。
三日目
ジローは殺す！包丁でアホの客と商売敵を斬り殺す！将太の寿司はトンチキ？ジローと比べてまた料理やってるしまともだよ！これは料理漫画ではない、料理人が包丁で、フライパンで、ミートハンマーで血まみれた仁義なき戦いを繰り広げるグラフィックノベルだ。アンソニー・ボーティンのファンなら必見の一冊。今思えば、ジローはまさにアジアンバージョンのアンソニーだったな……顔似てるし、ナイフの扱い上手いし。
教訓：書店でアメコミが見当たらない場合はアベンジャーズのマークを探してみよう。アメコミの本棚が高確率でそこにある。
四日目
この日はたくさんの実績を解除された。初めて日本で映画を観る。初めてプリキュアの映画を観る。初めて映画を観た当日ファン小説を書く。とても充実した一日であった。トリプルシンクロニシティ。偉大なる尊死者方々にもう一度感謝を申し上げたい。今度こそは大勢のキッズと共に、ミラクルライトの輝きを浴びながら尊死したい。おれも自前のミラクルライト（対人用）を……持参するかしないか……いや、しないわ。
教訓：良い大人たちは映画館でプリキュアを応援する時は、ちゃんとした服装を着てね！かわいい女の子に会いに行くから当然でしょう？ #新しいマナー
五日目
品川にブリトーを食べに行ったらイールと予想外の遭遇でニューロンが焼かれかけた。もう僕はこれから一生、イールを考え、恐れ、焼いて食うことから逃れないでしょう。あとeelは英語ではウナギだけでなく、細長い魚の総称です。たとえばオオカミウオはwolf eel、電気ウナギはelectric eelになります。
ブリトーを食べたあとまた時間があったこので秋葉原に行った来たが、予想通りの人混みでショッピングところではない。なにも収穫がなかったので書かなかった。やはり休日の秋葉原に行くべきではないと再確認した。
そしてこの夜、僕は発泡酒の真実を知る。
六日目
最後に一日だ、朝は優雅にフレンチトースト食べて、それからミュージアムに立ち寄って知識人ぶっていたが、NEXの券売機で思わず苦戦。だっておかしいですよ？成田から来た時はチケット一枚だったのになんで東京発だと二枚になるんです？詳しい方がコメント教えてください！最後は別に東京や横浜にくることが最後になったわけではないから感傷的にならないぜ。
楽しい六日間だった。
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「人生は旅しているか、旅立つ日を待っているかだ」ーーアクズメ
僕はこれで書きたいことをかけて満足したが、これでライナーノーツになっているか？旅行記事を書くのが楽しいのでこういうマガジンを作った。
いまは旅立つ日を待っている日々を過ごしているが、次の旅行がすでに決まってある。バーボンをきめた勢いで来年三月、大阪往きのチケットを予約した。そんでもしかして……もしよかったらさ、食事とか、ボードゲームのお誘い、受け付けてますよ？まあ期待してないけどね～なくても全然平気ですからね～一人旅さいこうぉ！
「タフガイ気取って事前調査を怠ったバックパッカーは旅先で死んだ」ーーアクズメ
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