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辛い麺メント IN TOKYO [あとがき]

         エピローグ 番外 

新橋で麺と食べたのは去年の11月、書き終わったのは5月。まるっと半年もかかってしまった。僕を見限らず読んでくれた方々に感謝。

当初はもっとパルプスリンガー小説らしく、大規模の戦闘シーンを書くつもりだった。A・Kとイマジナリーフレンドの奮闘でマラーマーを追い詰めたものの、そこで、妖狐は最後の術を使った! そこに現れたこのは、ナムサン! 真紅に染まったアークデウス、もといダークデウスであった! 特撮でお馴染みのロボット戦が始まる! 山手線多節鞭を繰り出すバロール、夜空を背景にきらびやかにレーザーを放つイクサ、ジュクゴ力を全開して生身でロボと戦うジュクゴマスター! ここでA・Kはなんとグラディエーターの新機能を披露! ふたりでプレイモード!? 剣闘カードを刷り込み、グラディエーターは闇色のアーマーに包まれていく…… グラディエーター・テンマークコーデ! BOOM! KABOOM! KRA-TOOOM! DOOOOOM!!! 東 京 壊 滅。

……辛い麺どこ行った?焦点がずれてしまうよ。書いている僕は楽しいけど読者から見るとテンポ悪くない?A・Kを強くし過ぎるのも抵抗感がある。彼はいつまでもヘタレキャラでいてほしい。というわけでシナリオを大幅に変更した。なかなかいい決着をつけたと思う。

そして狐怪人のマラーマーに関しては特に力を入れた、一回きりの怪人にするのが惜しんで完全消滅せず生き残らせた。今後はまた何らかの形で出てくるかもしれない。

ここで彼の設定資料を見てみましょう。

麻辣辣(マラーラー)
赤辣狐怪人
身長(耳を含めて)191cm、体重145kg(鎧を含めて)
狐頭を模したフルフェイスヘルメットを被っており、中国風の魚鱗鎧を纏っている。ヘルメット下の素顔は辣油じみた赤い毛色の狐獣人。M・Jのイマジネシオンより誕生した存在で、妖怪、武将、忍者など、色んな要素が混ざっている。手のひらに肉球が付いており、しっとりしている。
【武装】
クリムゾンバレット:M・Jが扱うストリームバレットを赤く塗装したバージョン。銃モードは高圧水弾が代わりに濃縮辣油を射出し、剣モードでは真っ赤なタバスコ刃は浅く切っただけでも激痛で相手を苛む。極めて残虐な武装だ。
カイイェンとハパネロ:マラーラーが使役する二体の狐型ゴーレム。普段は肩鎧に偽装して、呼びかけに応じて折り畳んでいた四足を展開して飛び降りる。カイイェンは口内に真紅の辣油ヤリを備えており、ハパネロは四足に隠されていたタバスコナイフをスイッチナイフみたいに弾き出す。
カライ・クナイ:辣気を凝縮して作ったクナイ。当たると痛い。
【技】
アイキル・ドー:マラーラーが使用する武術。I KILL DOUとのこと。合気道を主体に、より攻撃的な動きを組み込んだ。作者は武道にからっきしなので多く語れない。
赤霧がくれの術:双拳を叩き合わせて、『ニン!』のかけ声と共に刺激性気体を放つ忍術。
ケルベウフォックス:カイイェンとハパネロ、そしてマラーラー自身。三身一体で繰り出す激辛地獄コンビネーションで相手を成すすべなく辣死せしめる、のはずだったが、ジュクゴマスターの前では容易く破られた。
【マラーラーの目的】
「選別」と称して、飲食店を襲い辛い物を食わせる。辛さこそが至上だと考え、辛くない料理を蔑視している。最終的には自分の術で大気構造を変えて、辛さに耐性のある生物だけが生きられる地球にする。

どや?面白いやつだろ?

そして前日は桃之字氏から、我々が汁なし担々麵を食べていた店、たんぽぽが閉店した模様。あの味が永遠に記憶中でしか味わえなくなった。とても残念。せめてこの作品で杭を打ち、あの楽しい一時の証明として歴史に残そう。

僕はまた新しい辛い麺を探して、食べにいく。今後とも辛い麺メント、お願いします。

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