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【剣闘日記】ケンキュウカツ、そして絶対的善行

「オーウイェーイ、誠実なローマ市民たち、剣闘小説を楽しんでるか?答えはYESだァー!ミャウミャウミャウミャウミャーウ!今のはエレキギターの声真似だぜ。猫の鳴き声な恥ずかしすぎてあたしにできるわけない。おっと自己紹介はまただったな。お馴染みのDOOMだ。七月末、フレンズ第二弾の導入を皮切りにして剣闘界が色々荒れてるぅ。今週だけでとても濃密な剣闘的一週間を過ごしたわけだ。それをこれから色々話してスキ数を稼ぐ寸法さ。今回は特別に、長い空いた構想していたけど中々本編に出せないあの剣闘士をゲストとして招いたぜ。さっきから横でラーメン屋のポスターみたいに腕を組んで仁王立ちしている、調和の苑(スクール・オブ・ハーモニー)出身、ダイアモンドチャンピオンズが片方、ラブソングこど、友希あいねちゃんだァ!CLAPCLAPCLAPCLAPCLAPCLAP」

「よく来たな。わたしは逆噴射友希だ。わたしはすごい数の友人を持っているが、誰ひとりおまえに紹介するつもりはない」

「おおっと、今日のあいねちゃんは逆噴射風できめて来た模様。作者がアニメを見ていないため論理受肉が不十分か?ファンに吊るされるリスクを怖じ気ず、番組もやめない!頼むぞラブソング!」

「わたしはアイドルで、役者だ。わたしはどんなキャラでもこなせる。よってこれは軽率な性格改変では決してない。わかったか。無駄話は省き、本題に入ろう」

剣闘救済活動

チュウワ・ディストリクト。ここにはSEGA認定を受けた、様々なカードダス筐体が置いてある漫画喫茶があった。アイカツ筐体は三台連結設置され、店内のガラスケースではカードが展示、販売されている。おれの知る限りもっともローマに近い場所だ。今日はある目的でここに訪ねた。
アイカツ筐体運営会社7月に、特定の店で一回アイカツし、使っていたカードを店側に提示すれば、友希あいねが使っていたピンクリングシリーズ一式のドレスが手に入れるイベントが開催された。おれはこれを剣闘士救済活動、略して「ケンキュウカツ」と呼ぶここはそのコラボ店。しかじ開始してからもう四日も経っている。もうカードが全部なくなってもおかしくない。念の為店番の姉さんに尋ねておこう。
「すみませーん、このイベントはまだやってるんですか?」
「アイカツの?うん、やってるやってる」
「カードはまた残っています?」
「そりゃたくさんあるわよ」
彼女は引き出しを開いて、チャック袋に入ったカードの束を見せた。
(ああ……こんなに残ってるのか)うれしいような寂しいような感情が行き来した。やはりポケモンと比べて、剣闘人口は絶対少数だ。
「では一回やってきます」

「ハーイはいこれからはいつもの検討風景なのでカットカット。ここの台はあの時点でフレンズVol.2にヴァージョンアップしていなかったのでマスターのヴァージョンアップ済みICカードは使えなかったので、タブソングに活躍してもらう形になった」

「アクズメはアイカツ始めるおよそ半年、少しはゲームの仕組みをわかってきたようだが、当初の戦戦兢兢にステージに臨む真剣さを失い、カード頼りのアホになりかけている。このままではいずれは血と砂にまみれた死体になるとわたしは断言できる」

「言われてるぜ。マジて頼むよマスター。で今回のケンキュウカツで入手したカードはこの三つだ」


「おいおいラブソング、首のリボンかわいいじゃねえかよ「

「当然だ。わたしの可愛さは世界的アイドルもが認めている。でもほめてくれたことには感謝するぞ」

「ちなみにマスターは排出カードのピンクリボンを一枚だけを持っている、せっかくだから比べてみようぜ。せっかくだから。チラッチラッ」

「……デスクリムゾンネタに付き合うつもりはない」

つれねえな。


「うむ。こうしてみると色々違うね。救済カードの方がピカピカが少ない上で、スタイルドレスのマークも付いてない。APも50減っている。色々弱体化されているな」

「当然と言えば当然だろ。もし性能が同じだったら、カートが当たるまで血眼でコインを台に大量に滑り入れるフレンズたちに申し訳があかない。そして何度でも言うがポイントの高さは次元の高さではない。アイカツはプレミアムカードの先にある。ゆうめいなアイカツマスター、とう腐のことばだ」

「マスターにとってその境地はまだまた高い空の彼方だな。残酷な夢は夢で夢のままで終わらないために、がんぼろうな」

迷子剣闘士

剣闘を終え、カードを片付けているおれはとなりの台にICカードのスキャンナーエリアに一枚のカードがあることを。さっそくカートをスキャナーに当てて情報を確認した。Lv.6、黒いロングヘアの剣闘士だ。

ーローマー

「よう、姉妹(シスター)。マスターとはぐれたのか?」

 コロッセオの地下室、ドゥームは控え場の隅で身体を丸めてすすり泣きしている長い黒髪の少女に話しかけた。

「……はい」

「こりゃ大変だ。剣闘士迷子センターに連れて行ってやろう。名前は?」

「ミーティ(METEA)、です」

「(ふっ、ひどい目に遭いそうな名前だぜ)そうか、ミーティちゃんだね。では行こうか、立てる?」

「ひっ、ごめなさい……」

 ドゥームが伸ばした手を摘み、ミーティが立ち上がった。

ー現実ー

「あの、さっき隣の台でこれを拾ったんです」

「ICカードか、ここで預かっておくよ」

ーカードダス時空ー

「Oh......なんてことだ。はぐれ剣闘士なんて。彼女のマスターが迎えに来てくれることの祈る」

「主人とはぐれた奴隷、それはサバンナに置いた血が滴る肉塊と同然だ。忽ち、飢えた獣たちが群がり、彼女を引き裂いて貪る……この世界に何の爪痕も残っていないまま……DEAD IN ROME……そうなるないといいだが。にしてもおまえのマスターはカード占拠ぜず店に預かるのは素晴らしい行動だ。アイカツの腕前はいまいちだが称賛に値する善良な人格を持っている」

「と言われたぜ、良かったな」

レッスン大会

「おおっとここで新たな情報が入ったぜ!八月のレッスン大会、コロッセオで剣闘士たちを待ち構えているのがーー蜜蜂猫が片方、蝶乃・マイカだァッッッッッ!」

ーローマー

ドントコドントコドントコドントコドントコドントコ……勇壮な戦太鼓が鳴り響き、一人の剣闘士がラーメン屋のポスターみたく偉そうに腕を組んでアリーナの中央に立っている。

「来な、土を味をたっぷり思い知らせてやる」

挑発的に手招き!彼女はマイカ・バタフライ、剣闘シザーの使い手!彼女はいずれ剣闘小説に登場するだろう。それは明日のことかもしれないし、100年後かもしれない!辛抱よく待て!

剣闘シザーは面白い武器なので興味があればググってみてね。


ーカードダス時空ー

「今日伝えることは以上だ。Vol.2が導入され、益々ローマが熱くなるぜ!絞め言葉を頼む」

「剣闘士は強いられて命のやり取りをやらされていたが、おまえは本物の剣闘士ではない。だからわたしは『AIKATSU……EVERYDAY……』と言わない。家族との時間を大切に、生活に支障が範囲でアイカツせよ」

今週の格言は?

「現実を見よう」

「だそうだぜ!以上、DOOMと」

「逆噴射友希」

「が伝わりました!また……」

『GAAAAAAAA!』

「うおっなんだこのゴリラぐらい大きなコアラ!?」

「マッスルコアラだ!応戦する!」

 逆噴射友希は一枚のカード手にして翳すと、アイカツシステム経由で二挺のピンクとブルー塗装の改造Colt M1911を実体化した!

「ずりぃなおまえ!あたしなんてこれだよ!」

 DOOMが手にしているのは黒い両面戦斧だ。

『GAAAAAAAA!』

 咆哮するマッスルコアラ!

(終わり)


「マッスルコアラってなんだよ……」「アクズメさんキメてんなおい」の人に。これを読めばなにかわかるかも!




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