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カップラーメンを「作る」に違和感を覚えるGAI-JIN
蓋を剥がして、お湯を注ぐ。
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3分待って、混ぜて。
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ほんじゃ、いただきます。
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以上が一般的カップラーメンの作り方です。
しかし僕は日本語を学び始める以来ずっと抱えていた疑問があります。
カップラーメンを「作る」ことです。
麺を形成させ、カップに詰めて、粉や乾燥した具材を入れて、包装して、出荷する。消費者ができるのはせいぜいお湯を注いで混ぜるだけ。それがカップラーメンを「作った」と言えるでしょうか?あなたはお湯を入れてだけのカップラーメンの横で自慢げに腕組して「私が作りました!」と文字を添えてInstagramに投稿できるでしょうか?
作るというのはもっとこう、思考して、頭の中にヴィジョンが出来上がって、それを達成するまで涙ぐましい努力することだと僕は思います。インスタント麵を茹でて、鶏卵や野菜とかを追加したりするのが「作る」の範疇内だと認めましょう。お湯を入れるだけで「作る」が成立だなんて僕は到底思えません。
僕の母語では泡という多用途の動詞があります。
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浸る以外に何かに液体を入れることも泡でカバーできる。温泉に入る=泡温泉。お茶を入れる=泡茶。カップ麵を作る=泡泡麺、といったところですね。
泡泡麺ってなんだって?泡に泡を合わせてアワアワしてかわいい雰囲気を出しているかって?違いますよお客様。カップ麵、もといインスタント麵は台湾では泡麺とも言うのです。お湯に浸るだけで食べれる麺、実に適切な翻訳と思います。
我々の言葉ではヌードルにお湯を入れるだけの行為を「作る」とは言いません。より謙虚でメーカーに敬意を払っていると思いませんか?思わない?生まれてこの方カップ麵は作るものだからアクズメの疑問は難癖をつけているとしか見えない?
いいでしょう。では現在一番ポピュラーな言語であるEnglishではどんな風に言うのか見てみようではありませんか?
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あーはいはいはいはい。普通にmakeとcookが使われているようです。これは「作る」の意味合いが強いですね。どうやらカップ麵は作る派が世界においてメジャーのようです。アクズメさんは見識が浅はかでした。お騒がせしました。カップ麵は作るで問題ありません。
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今回もおいしかったです。
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