【剣闘小説】Break the エロ同人展開
ーカードダス時空ー
「見ろよこも身体、たまんねえ!」
「エッッッッッッ」
「なんつー足だ、贅肉ひとつもねえ」
「エッッッッッッ」
「もう我慢できん、スカートのなかを拝見しちゃうぞ!」
「エッッッッッッ」
(クソどもが……)
ワゴン車の中、DOOMが三人の男に囲まれ、体中触られながら仰向けに寝かされている。言った何が起こっているのか?noteは基本エロ小説禁止ではなかったのか?
よく来たな、あたしはDOOM、スターハーモニースクールアイドル科に通っている、アイドルから古代ローマの剣闘士性を見いだせた現代に生きる剣闘士だ。今日も湊ォ打倒するために朝三時に起床し、キツイ筋トレを終わってから学校似向かう途中、一台のワゴン車が通った途端に首がなんかに刺さったと思ったら急に眠くなった。対麻酔薬の訓練は普段から受けているので早くも意識が戻ったが、こういう状況だ。クソが。
意識は覚めたものの、DOOMは機会を伺うべく、寝たふりをしている。
「この娘、スパッツ履いてやがる!」
「エッッッッッッッ」
「うひょー、スジがよく見えるぜ」
「エッッッッッッッ」
「しっかし胸はあまりねえなぁ。なんてて名前なんだ?おいアイドル博士!」
「えっと、確かにDOOMちゃんという。スタイルがそこそこだが、身体能力が抜群で、なによりアイドルに関する何ことも古代ローマ剣闘士に結び付く電波発言がカルト的に人気を博したらしい、とか」
「DOOMちゃんか。俺的的にはもっとおっぱいあった方がいいかな」
と言いながら、後ろにいる男は絶え間なくDOOMの平坦な胸をも揉みしだいている。ボディタッチは彼女にとって大きな抵抗感はないが、屈辱であることに変わりはない。すぐ飛び上がりたい衝動を抑え、彼女は目を強く閉じて、無力を演じた。
(これがあれか?車に引きずり込まれて誘拐するやつ?ドラマやゲームでしか見たことなかったけど、まさか自分がこんな目に合うとは)
「もう駄目だ、爆発してしまう。なあ、俺の吹き矢で仕留めたんだから先にやっていいよな?」
「おう、いいぜ。でもあまり飛ばしすぎて車を汚すなよ」
「わーってるって安心しろよ。あんたらはどう?Joinしない?」
「俺はいいわ。マグロとやっても面白くねえ。こういう娘はいやいや喚かせながらやるのが楽しいんだよ」
「変態かかよ!」
「変態はお前じゃい!」
「「「ギャハハハッ!」」」
(気持ちわりぃ連中だ)
と思いつつ、DOOMは誘拐犯の人数を把握した。まず乗客席には後ろもで胸を揉んでいる野郎、左にに居る「エッッッッッッッ」を多用するアイドル博士野郎、そしていま足を開けようとしている吹き矢野郎だ。もちろん運転席には運転手が居るはず。助手席は未確定だが、貞操の危機から脱するにはまず乗客席にいる三人を片付ける必要があるだろう。問題ない、やれる。
「では、御開帳……ワオ、なんという美スジ……!」
吹き矢野郎はDOOMの両膝を開き、股間を大きく晒させた。
「エッッッッッッッ」
興奮するアイドル博士野郎。
「では、未成年の美少女アイドルおつゆを、せっかくなのでスパッツ越しいただきやす!エロ同人みたいに! レ……」
吹き矢野郎は舌を伸ばして、DOOMの股間に近づけた。また眠っている少女の可愛い寝顔を見上げて、もし彼女が起きていたら、どんな顔するのかな?やはり驚愕しながら、ごみを見る目で自分を見るのかな?残念だねお嬢さん、きみはこれから、ゴミのような男にいろいろされちゃうんだ……
そして見上げると、少女と目が合った。黄色い目が笑っているに細めている。
(エロ同人?じゃあお前のこと青年漫画みたいにしてやるよ)
「ロ……?」舌の先は空を切った。少女は腹筋に力を入れ、下半身を起こした。次の瞬間、両足の靴底が目の前に迫った。
「プゥッッ」
CRASH!硬いゴム靴底による両足同時に放った蹴りは吹き矢野郎の顔面を粉砕!骨が砕かれ、皮が剝き、血が飛びちる。ジャージを着た、如何にも普通に人相が良さそうなおじさんだった。蹴りの反動で身体をエビみたいに折り畳み、後ろにいる胸揉み野郎の首を両腿で挟み、捉えた。
「なっ」また何もわかっていないアホ面を晒した胸揉み野郎、コーンロールに口髭、ギャング風に仕上げている。よく見ると顔が結構いい。
(タイプだ。しかし犯罪野郎を許す気が毛頭にねえ、惜しいね、じゃあ)
「ごふ」
CRACK、栓抜きの要領で左右の足で逆方向に力を入れ、テコの原理で頚椎を折った。
「エッ」
訝しむアイドル博士に、右腕を反らして、筋肉の膨張で袖に隠していたマジックハンド機構を起動してダイアモンドエンジェルトップスのカードを手首の位置に送った。人差し指と中指で掴み、腕をしならせ、アイドル博士の顔を斜めに切り裂く。ダイアモンドカードゆえに硬度もダイアモンド並み、よく切れる。「ぎにぇーー!」アイドル博士野郎が顔を覆って悶える!
「餓鬼がーッ!」
運転している眼鏡野郎はやっと後ろの異変を気付いたようで、拳銃をこっちに向けたが、もう遅い。惜しみもなく、DOOMはダイアモンドカードを投げた。アイドル臂力をかけたカードは運転手席のシートを貫き、運転手の頭を貫き、フロントガラスに刺さった。死んだ運転手は足がアクセルを踏み切って車が70km/hに急加速!その隣、助手席にいた黒い高襟セーターに男はハンドルを掴み、方向を制御した。
(こいつ)
DOOMはこの時点まで五人目の男にまるで気付かなかった。先から何も喋っていなかっただけでなく、よく息を潜めていた。
「やるな、小娘。完全に意表を突かれた」男は怒りも悲しみもなく、淡々と横目で告げた。「運転手をやった上にはこういうことも勿論想像済みだな?」
男はハンドルを思いっきり逆時計に切る!ガーギャギャギャ!車が大きく傾ける!
「SHIT!!!」
DOOMは咄嗟に反応!左腕を反らし、もう一枚のダイアモンドカードで車体に60cm²の正方形穴を開いて、そこから飛び出た!体をまるめる!「グッホ!グワッ」車の慣性速度を載せた体は二回地面にバウンドし、やがて地面をぐるぐる転がりながら勢いが止まった。緑色の制服はボロボロで、皮膚はあちこちアスファルトに削られて血が滲み出ている。
(ファック、身体中がいてぇ……)
痛みと目眩に抗えながら、DOOMはゆっくり立ち上がり周囲を見た。視線の隅に失速した車は道路から離れて、そのまま道端のでんぽへ突っ込んでいった。ざまあみろ。そして10m先、長閑とは言えないカントリー風景を背景に、黒い高襟セーターを着た細身の男が佇んでいる。(やはりか)DOOMは内心に舌を打った。
「今日は驚きっばなしだ。チンケなクリーニングケースだと思いきや、その雇い主が誘拐対象に殺されたとは今朝起きたときに想像できただろうか」
男は瞬き一つせず、穏やかな口調で語った。縦幅な長い顔、オイルで撫で付けた三七分の黒い頭髪、白く光沢の無い肌、感情を表さない虚ろな目。ロシアか東欧出身の殺し屋っぽいなとDOOMは思った。
「そうですか。ただ働きになって残念だね。ここは穏便に、今日のことを無かったことにして解散してくれるかなステキなおじさん」
「そうは行かない。こっちだって日々の食い扶持に悩でいる」
男は左手がポケットに伸ばし、10cmぐらいの短い棒の両端に、ボール状の先端を付けた奇妙な武器を取り出した。DOOMはそれを護身用品のウェブサイトでみたことある。非殺傷武器らしい。でも達人なら歯ブラシ一本でも手にしたら致命な凶器に変えるものだ。
「そのきれいな身体を持ち帰ったら、幾らでも買い手があるだろう。おとなしくしてくれていたら助かるのだが……」
「ハァー」
殺意を帯びた視線を受け、DOOMは一回深呼吸し、また口を開けた。
「……ベンチプレス140kg 10leps 4sets、レッグプレス1t 15lpes 2sets」
突如呪文めいた何かを読み上げる少女に、男は僅かに困惑し、眉をひそめた。
「デッドリフト320kg 5leps 2sets、ロールボート150kg 15leps 4sets。これが今朝の筋トレメニューだ。そして学校にいくともっと厳しいメニューが待っている」
「ふっ、力自慢か?真偽はともかく、ただの筋肉バカでこのオレに敵うとでも?」
「試してみるか?」
DOOMはファイティングポースを取った。両掌を前に推し出すあらゆる事態に対応する構え。地球上最も無慈悲なイスラエル護身術、クラヴ・マガだ。
「アイドルを舐めるんじゃねえ。あたしたちは日々常人が想像もつかないほどのトレーニングをこなしている。そのため身体能力はとうに人間のそれを凌駕している。そしてあたしは特に筋トレとマーシャルアーツに興味がある方だ。つまり、あんたには勝てる気だ、おっさん」
「……」
殺し屋風の男は目を細め、DOOMの全身に視線を配った。そして。
「いいだろう、嬢を相手にして今日装備は骨が折れそうだ」男はそう言い、短棒を納めた。「それに、お迎えが来たようだ」
「お迎えだァ?」
ブーーンルルルルルン!後ろから空気を震わす爆音!「愛活有情」「調和学園」のノボリをはためかせ、一台のサイドカー付きハーレーが奔ってきている。それに跨っている騎手は髑髏模様ペイントのヘルメットからはみ出るバイオレット色の長い髪、レザーベストに覆われた屈強な身体。DOOMが一番知っている、元アイドルで、トレーナーに転向した女、あやだ。
「よおし、これで一対二になったぜおっさん、覚悟し……ってもういないし」
振り返ると、男の姿はなかった。見渡す限りの田舎風景、一体どこに消えたのか。ドゥルルル、ハーレーはDOOMのそばに止まり、ライダーはヘルメットのバイザーをひらけた。
「……アイカツフォンから救助信号が届けて急いで駆け付けて来たが、どうやら無事だったようね」
「この怪我は無事に見えるか?それに変態どもに触られたしかなり有事だよ!」
「その変態どもはどこにいる」
「あれだ」
畑に落ちているワゴン車を指さす。
「見ない方がいいぜ。派手にやった」
「そうか、よくやった」
あやはそう言い、予備のヘルメットをDOOMに投げ渡した。
「それだけ?お咎めの言葉はなしか?」
「もともと私が追いついてぶっ殺す予定だったが」
「いや、道徳面とかさ……」
「だから論理警察が来る前にさっさとずらがるぞ。学園に逃げ込めば国家権力も入れない。さあ乗って、午後の授業はまた間に合うわ」
「本当か?学園すごすぎるだろ」
「あそこはまあ……ほら、色々ふわふわとしたからな、物理学も法律も」
「説明になってない。でも何となくわかるよそのふわふわ感」
ブーーンルルルルルン!轟音をあげて、サイドカー付きハーレーは現場をあとにした。
(おわり)
あとがき
PIXIVなどでアイカツの画像を漁る際に嫌でも目に入る。それはエロ同人特に鬱展開だ。私は聖人ではない、普通にベーションもする。だけどエロ同人特に鬱展開を見たときいつも思う。「常人を遥かに超えた身体能力を持つこの子たちを普通の男がなんとかできるものか?」そしてエロ同人特に鬱展開に対する鬱憤を晴らすためにこの話を書き上げた。私にとってアイカツというコンテンツはある程度聖域になってるからね。私は人の性的嗜好を咎める資格はないしする気もない、想像するだけならいくらでも無罪だ。でも現実にやるなよ。おれは性犯罪者を嫌悪している。