5年ぶりの国内旅行 3日目
今日は午後2時半のケンジ……もとい高鐵に乗って帰ります。
朝食は昨日と同じの貧者サンド。こんなもので一日の元気を得られるか、俺は外で食べるぜ!
ホテルの近くで売ってたちまきです。甘いたれと粉末落花生をかけて食べます。貧弱サンドより20億倍うまい。
腹が膨らんだところで、あとは電車で左營に向かい、2時半まで時間を潰すだけだ。左營駅の近くに大きな自然公園があるのでそこで散歩でもしよう……しかし地下を出ると強い陽ざしがッ!おまけに夜は雨が降ったため湿度が高く、風もあんまりない。そんななかでパンパンになったバックバック背負って歩いてたら絶対汗だくにになってしまう。俺は近く駅と直結しているデパートをうろうろすることにした。
このままでは買い物したり飯食ったりして終わってしまうので、皆さんによりみなみの国ことを知ってもらうべく、建築のことについて話しましょう。
騎楼
写真のように、一階の玄関が内側に引っ込んで、二階以上が迫り出しているこの構造がまるで建物が道に乗っているように見える(俺には見えないがWikiがそう言ったのでそういうことにしよう)ため騎楼と呼ばれている。
アジア各地で植民を進めていた白人が日射を避けるため確立した構造で、植民地となっていたアジア各地で見られる。日射と雨を気にせず歩ける、実に理に適った建築だ。
しかしこの騎楼にまつわる問題は幾つもあり、未だに解決ができていない。写真を見てみよう、騎楼が駐車されたり、店の商品が置かれたりしている。騎楼は一応道路であり、基本は歩行者の邪魔になる物を道に置いたりはできない、が、ここで一階の所有者がそう言った。
「おれはこの家を買う時ゃ、騎楼の面積も坪数に入れて買わされたんだ。だから騎楼はおれの所有地!好きにやらせてもらう!」
そう、騎楼が公有地か私有地か、明確に定義することができない(みなみの国の場合)。騎楼で調理をする飲食店はもう数え切れないほど存在している。もちろんこうしていると歩ける空間が圧縮され、健常者ところか、車椅子に乗っている人にとってかなり不便なことになる。騎楼で揉めことになった場合は役人が仲裁して納得できる条件を出すか、暴力でわからせるかがほとんどだ。
「じゃあ立法すればいいんじゃん?」とあなたが言う。そんな簡単ではないのですよ坊や……この国の人は気が荒い。騎楼は公共空間だ、これより騎楼での駐車と商売は一切禁ずるって言ってみろ。島が……ひっくり返ってしまうぜッッ!
騎楼についてもっと知りたいならこちらの記事がおすすめ。
外国人から観点がなかなか面白い。あと油化街ではなく迪化街な。
辛い麺メント
昼飯の時間だ。土曜日だけあってフードコート混んでいて席を確保するのが大変だ。左の牛雑乾麺はなかなかいける。麺は刀削麺タイプで、花椒が効いた辛子をかけて食べるとアホみたいに汗かいた。右のスープは麻辣鴨血だ。麺が辛すぎたさいに食べると辛さを和らげてくれる。
辛いもんを食べて辛さを和らける?アクズメさんもとうとう辛い狂ったかもしれない。
本
デパートの本屋がセールやってたので三冊を購入。蛭の図鑑、これがマジイカす。蛭は絶対に触りたくないけど。ページをめぐる度にキモかっこいい蛭の写真がいっぱい。イカす。北欧神話はぼんやり程度しか知らないのでこの機に勉強しようと思ってね。インコの本は日本の方なら見たことあるかな。別にインコ飼いたいわけはないけど。
カレー
この会話は大いに
駅構内歩くと、ブースを出しているインド人の兄さんがいた。
「本場インドカレーダヨ!おいしいヨ!ベジタリアンも全対応ダヨ!」
困ったな、俺は部類のカレー好きだ。
「おう、ミスター。カレー好きそうな顔、してるナ」
なぜわかった。ヨガテレパシーか?
「インドのレトルトカレー、食べたことある?」
ない。レトルトと言えば日本の印象が強いけどインドもやってるの?
「OH!日本のCURRY、低レベルデース!うちのカレーを食べてみればワカリマース!」
House信者の俺にそんな言い草とはいい度胸だ。食ってやろう。とりあえずこの黒豆のと、ヒヨコマメのと、パオなんとかの三つで。
「お買い上げ、ドーモデース!」
お買い上げでした。
PAO BHAJIの方を食べたけど、酸味のあとに容赦なく注ぎ込む辛味は大変パンチが利いて美味かった。ライスよりパンやナンでディップしたらより合うぞ。
これでバックがさらにパンパンになった。消費慾発散できたし、時間だし帰るか。コンビニでビールを購入して、ホームへ。そこにはケンジの家族がいた。
今から一番近い方のケンジに乗って北上する。頼むぞケンジ。
家に帰るまでは遠足。販売でアイスクリームを購入し、蛭図鑑を読んで洒落こんだ。
結論:
公共交通機関だけじゃ行ける場所がかなり限られるけどまあまあ楽しかった。特に佛光山は圧倒的それだけで行く価値がある。今度はバイクを借りてガッツリカントリーの方へ行ってみたい。
(終わり)