読書メモ: サブスクリプション
タイトルの通り、サブスクリプションについての本です。製品を売るのではなく、定期的に買えるというだけじゃないんですよ。企業がついに顧客を理解し始めたという視点のお話です。
読み終わっていない本についても書いている読書メモです。今回は、こうやって読もうと考えているという作戦です。
この本の10ページ目に作戦が書いてありました。「この本を読むと何がわかるか?」。以下の3つがわかるようです。
・サブスクリプションって要するにこういうこと
・あらゆる産業を変容させる
・8つのコア成長戦略という手順
サブスクリプションが何なのかは、「はじめに」という12ページのセクションで解説しています。製品じゃなくてサービスのほうが使う人が求めている価値に合うという当然のお話。製品を作る手間で値段が決まるなんて論外ですね。これを、ただの当たり前でなく、論理的に解説しています。この12ページ分の情報が大事。
あらゆる産業を変容させるということが、本書の2部構成のうち第一部で解説されています。小売業、メディア、飛行機・電車・自動車という移動手段、新聞・出版と、あらゆる産業です。
8つのコア成長戦略については12章で詳しく書いています。成長を評価する指標、成長のさせ方、そもそもどこを目標にするのかなどが書いてあります。その周辺の情報まで含めて、いかに取り組むのかを解説しているのが第2部です。
というわけで、概要を言うなら12ページで済むことを315ページにわたって解説している本です。無駄に引き延ばしているのではなくて、そのくらいしないとスタートラインに立てないのがサブスクリプションです。
製品を売るのではなくて、月々の支払いにするとお客さんと提供する側の両方が得をするんですよ、とかいう簡単なお話ではありません。企業が顧客を理解し、真に顧客の利益を中心にすることで全体最適を実現して、その結果企業も利益を得られるという仕組みの話です。
というのを考えると、世の中のサブスクリプションってすごいよなと、改めて思います。それではまた明日。
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