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第八話:居住者との売却交渉〜その1

私の実体験を元に不動産投資への失敗を書いていく。
本日は、第八話、居住者との売却交渉〜その1。

これまで述べてきた通り、賃貸が銀行にバレ(第六話)、アパートローン実現で賃貸正当化(第七話)を目論むも、物件評価は低く、相当額のキャッシュが必要であることから、「売却」と「本人居住」の二択でことを進めることにした。ただ、居住するには現生活習慣と合わず、まずは売却から検討。

通常、売却時にはSUUMOといったプラットフォームで広告を出し、幅広に内見をしてもらいつつ買主を見つけるものだが、それをすると銀行・保証会社に勘付かれ、早い段階で差し押さえとなる可能性も。従い、知人不動産のネットワーク内で広告無しの販売をすることにした。

ただ、都心駅近相築浅で相場より安い、となれば秒で決まるのだろうがファミリータイプ・駅遠・築古となればなかなか買主は見つからない。
知人不動産と相談する中で出した結論は、「現居住者に販売を打診」だった。

確かに、新たに買主を見つけるよりも、住んでる本人に買ってもらえれば、退去時の現状回復も不要となるし、無駄な経費を抑制しつつ終わらせることができる。詳細を打ち合わせするために、都内某所にある事務所で打ち合わせをすることに。

平日夕方、私は仕事を早めに切り上げ、打ち合わせを実施。
これまでの経緯や現状の詳細を共有した上で、まず居住者と打ち合わせのアポ取りをし、初回面談は私が物件の売買を検討せざるおえない状況にあることと、ライフプランの中で、自宅を買うことに興味があるかを探ってみることとした。その状況を把握した上で、買う可能性が少しでもあれば、2回目面談で詳細を提案しようというものだ。

ハナから売りたいと営業をかけては流石に意味がわからないし、信頼関係構築も含め、手間はかかるがステップを踏んで慎重に。

早速アポ取りのメールをしたところ、快諾してくれて、早速翌週会うことに。

最寄駅で知人不動産と待ち合わせをし、物件近くのローカルな喫茶店で居住者と顔合わせ。お子さん1人の夫婦だった。

早速、今回の状況を説明するのだが、当然背景にあるトラブルをそのまま話してしまうと、トラブルに巻き込まれてしまうという警戒心が生まれると想定したので、オブラートに販売する可能性がある事実と、今後自宅を買う可能性についてシンプルにご説明させていただいたところ、居住者の家庭事情もあるため、即決は無いが、値段によっては可能性もあるだろうとのこと。

とりあえず、0%ではないことから、一旦持ち帰らせてもらい、改めて次回詳細の説明をさせていただく旨、説明し解散となった。

第八話を振り返って思うこと
そもそも居住者に販売するという考えが無かったことから、知人不動産に協力を得て実際の交渉に持ち込めたことは大きかった。これが個人で戦略もなく考えるだけだったらとっくに諦めていただろうと思う。
七話までの反省を元に、攻める展開になっている状況は、若干楽しくもあったが、危険な状況には代わりなく、仮に買取不可となった場合、次の手を考えなければならず、まだまだ油断できない心境だった。

次回、第九話、居住者との売却交渉〜その2

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