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在京十年、個人的にオススメしたい京都土産(美味しいやつ)

生まれは大阪ですが京都が好きです。住んで十年以上経ちました。

京都土産といえばやっぱり八つ橋、あるいは阿闍梨餅といったところでしょうか。しかし「知るひとぞ知る」ような、隠れた名品ってないのだろうか? という方に、私が個人的にオススメしたいものをご紹介します。

「名物にうまいものなし」などと言われますし、お土産って「他の人にあげるもので、自分は味を知らない」ということが多くなりがちかと思いますが、このリストは逆で「むしろ美味しくて自分が好きでしょっちゅう買ってるし、お土産としては地味でマイナーかもしれないけど他の人にもオススメしたい」ものです。

情報は本記事作成時のものです。休業日等にもご注意くださいね。

原了郭の「黒七味」

辛党だったりダイエット中の人に渡すお土産ならこれ! 七味……七味なのかこれは……? 辛いんじゃなくて「なんかよく分からないけどとにかくすごい良い香り」で主役を引き立てます。七味唐辛子というと他にもっと店舗展開されているところが目につきますが、ここの黒七味は一線を画す美味しさです。

麻婆豆腐などにはもちろん、肉味噌、唐揚げ、うどん、あと私はポテトチップスにこれをかけて食べるのがとても好きです。小袋入り、竹筒いり、缶入り、携帯用などバリエーションも豊富、あと小さくて軽いし割れものじゃないのでお土産向き。

自分はダイエットしてる知人なんかにこれをプレゼントするのですが、主食やおかずが美味しくなっちゃうので、悪いことしたかも。

黒七味以外には「粉山椒」、あとレトルトパックのカレーも美味しいです! 京都駅近辺でも取り扱い店舗があり買えるので駆け込み購入にもおすすめ。 


柳桜園茶舗のかりがねほうじ茶「香悦」

京都といえばお茶では別のお店が全国区で有名なのですが、柳桜園さんのは購入手段がかなり限られており、公式サイトもない。店舗もおそらく京都に1店舗で、デパ地下では数えるほどしか取り扱われていません。

以前宇治でお茶を買ったお店も「全国区にするとお茶の管理が難しくなるので店は出さない」とおっしゃっていたので、ここもそうなのかも

店構えも「京都!!」っていう感じで、知らなければ入ろうと思えません。

十年以上前、急な通り雨で軒先をお借りしていたら、見かねたのかお店の人が「よろしかったらどうぞ」と声をかけてくださり(これは京都流のほんまに入ったらあかんやつでは?)と思ったものの、なんというか「ほんまにそういう感じじゃなかった」ので店内に誘われるまま入って以来ファンです。

ほうじ茶袋入りは800円〜くらい。日本茶というと温度管理が難しいものもありますが、これは熱湯でガッと入れてこそ香りが際立ちパンチが効き、濃厚にして芳醇。

夏なら水出し緑茶もおすすめです。こちらは「まろ」っとしてて昆布茶か? という濃厚さです。入れるのも難しくありません。

今もお店の売り方が変わってなければ、京都外では入手しにくいお土産代表格なので、お近くに寄られた際は是非。店舗までは遠い……そんな方は四条河原町、高島屋地下の日本茶をまとめて取り扱ってるコーナーで一部商品が買えます。


亀末廣の……

私が推すお店の公式ページがない率の高さがすごい。

「京のよすが」の中に入っている半生菓子がおすすめなんですが、甘いのに甘くないというか、なんか食べたことのないお菓子の味がするんです。ただお店で「半生菓子ありますか」というと出てこないだろうし誤解を招くので小タイトルに入れませんでした。

稀に、このよすがの小さい紙箱の詰め合わせが1000円ちょっとくらいで置いてるんですけど、あるときとないときがある。ないときは「粟(あわ)羊羹」っていう真っ黄色の羊羹があればこちらをオススメします。これも羊羹にしては甘くない。もっちりしています。

コスパ的には、よすが系は箱が立派でだいぶ贅沢なので、めちゃくちゃお世話になった人に渡すとか、自分へのごほうびとか、気合を入れて買う類のものに入るかと思います。コンパクトなのにお値段が3500円以上するので、私のイメージは「仕事で失敗したときに持っていくお詫びの品」。だが好き。

間口が広くて店構えが立派で、こちらも知っていなければ入ろうと思えないお店です。ここの商品はデパ地下でも見たことないのと、割と便利な場所にあるので近くへお立ち寄りの際は是非。


然花抄院のカステラ

カステラ……カステラなのかこれは? 本当に?

なんでしょう。中身が焼けてないんではなくて焼いてないんです。そもそも形が丸いし、切った時からもうなんかおかしい。カステラは焼き菓子じゃなくて生菓子なのか……? そして一口食べれば卵と甘さと美味しいが押し寄せカステラという概念を押し流します。

パッケージもおしゃれでお土産に最適。渋谷にも店舗がありますのでレア度でいうと東京の人にはそうでもないかもしれませんが、ほぼ生菓子扱いなのでネットでは買えないし、死ぬまでに一回食べておいて欲しいシリーズに入っています。

私の記憶では要冷蔵じゃなかったはずなので持ち運びにも困りませんが、確か賞味期限があまり長くなかったのでご確認ください。

店舗にはこじんまりしたカフェも併設されています。老舗感が漂うのに新進気鋭のようで、末長く続いて欲しいです。

ジュヴァンセルの「抹茶コルネッタ」

もうちょっと気軽なものはないのかという方にはこちらがおすすめ。

中に何も入ってない……つまり、生地のサクサクと抹茶の風味だけで勝負する逸品。他の同類のお菓子よりちょっとお高めなんですが、多分なんだけど抹茶の量が結構入ってそう。香り高くて苦味もありますのでどちらかというと大人向けです。甘いのが苦手という人にもおすすめかも。

探せば京都駅とかで売ってると思います。パッケージも控えめで「ザ・土産」感も薄い。私もよく買います。注意点として、ジュヴァンセルの店舗は高島屋にもあるんですが、これが買えるかどうかちょっと記憶にないです。


辻利の「抹茶せんべい」

これも上記と同じ、抹茶がしっかり効いていてお手軽に買えるものです。しかし、意外とよそでおすすめされてるのを見ませんね。

パッケージが可愛くなってる! 私が食べたのが数年前なので、味が変わってないといいけれど……。こちらも上述のコルネッタ同様、あまり甘くなく大人向けのほろ苦さが良いです。

辻利さんは店舗があちこちにあるのと、お土産コーナーでも割と見かけるので入手しやすいと思います。


時間がないなら高島屋または伊勢丹のデパ地下へ

高島屋の地下なら年末年始以外は開いてそうだし、緑寿庵清水の金平糖とか、上述のかりがねほうじ茶「香悦」、原了郭の黒七味も置いていたかと思います。ただし、店舗名の売り場があるわけではなくコーナーにこそっとあったりするので駆け込みなら案内の方に聞くのがおすすめです。伊勢丹にも大体あったと思います!

ご紹介した商品はいずれも個人的に売れて欲しいし、なくなって欲しくない商品なので、京都に来られた際は手にとってもらえると私が喜びます。


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