
きらら短歌10首
スロウスタート
ゆっくりと歩きはじめるこの春の出席番号順の挨拶
中学と変わらぬ景色に一筋の光にも似たあの人に会う
えーこかむ抱く別れはさっきから永遠にもにたほんの10分
きたないものを飲み込むことができなくて心の棘の溶ける猫の背
手料理は笑顔花咲く魔法より玉手の箱の煙たなびく
侍の世でも生き抜く浪人の一族暮らす愛しわが家
つっくんが見てるあの空あの雲の手前の私つっくんの空
飛び跳ねて落とし穴底突然死人ダメになるパンケーキより
ひとことの好きを伝えるタイミングいつかいえるよ言わなくてもね
くるしくて苦いコーヒーひらけゴマ重い扉を一歩ずつから
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