ドラマ日記『にじいろカルテ』(第5話)&『知ってるワイフ』(第7話)

山奥の診療所にやってきたわけありドクターの真空(高畑充希さん)と、外科医・朔(井浦新さん)、看護師・太陽(北村匠海さん)が命と向き合っていく、笑って泣けるチーム医療ドラマ『にじいろカルテ』第5話。

超人気バラエティ番組『ぽつんと診療所』の取材を受けた虹ノ村。その放送日、にじいろ商店にいつものメンバーが集い、酒盛りをしていると、いつの間にか泥酔した太陽が、突如ブチ切れ始め…というストーリー。

前半は、真空や太陽に気を使わせたくない朔が、妻(佐々木希さん)の死の顛末を告白する場面。視聴者的には、前回のストーリーそのままなので、復習みたいな話ですが、妻もその話を聞いているという体で、太陽だけが見えているような演出でしたが、結局のところどうなんでしょう?

後半は“普通”であることがコンプレックスの太陽が大暴れ。SNS時代で、承認要求強めの現代人にはちょっと刺さる話。最後は、村の放送局のDJを任された太陽が、デスメタル風な曲を大音量で流すというオチ。「俺以外、皆死ねー!俺以外、皆ゴミー!デスデスデス…」となかなか面白かったです。

続いて、フジテレビ。韓国の大ヒットドラマを、大倉忠義さん主演、広瀬アリスさん共演でリメイクしたファンタジーラブストーリー『知ってるワイフ』(第7話)。

元春(大倉さん)との関係を疑う沙也佳(瀧本美織さん)は、酔った勢いで、ネットに澪(広瀬さん)の悪口を書いてしまう。翌日、銀行ではその書き込みが騒ぎとなり、犯人捜しが始まってしまい…というストーリー。

今週も安定のクズの元春ではありますが、財閥令嬢の沙也佳の嫌な部分もかなり描かれ、ちょっとバランス取ってきたのかな。元春母に沙也佳が冷たいようにも見えますが、現代では割とありそうな嫁姑関係ですし、彼女の立場からすれば、正論しか言っていない気もします。

ここまで全く共感できない主人公なのに、ストーリーにはどんどん惹きこまれていくあたりが、大倉さんの演技力であり、脚本家・橋部敦子さんの手腕だなと。同時期に手掛けている『モコミ』も面白いですし、『僕シリーズ』につづく、第二次黄金期かな。


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