ラジオ日記『岡田惠和 今宵、ロックバーで』(有村架純編)

ベテラン脚本家・岡田惠和さんの作品といえば、ドラマなら、高橋由美子版『南くんの恋人』、『若者のすべて』、『ビーチボーイズ』、朝ドラ『ちゅらさん』『ひよっこ』など。映画なら『いま、会いにゆきます』や『8年越しの花嫁 奇跡の実話』など、名作多数。

創作者の意欲をかき立てるミューズがいるとすれば、岡田さんにとっては、昔は菅野美穂さん(『イグアナの娘』、『君の手がささやいている』シリーズほか)。現在は有村架純さん(『スターマン・この星の恋』『チキンレース』『ひよっこ』など全6作品)のようです。

そんな岡田さんが、2011年からMCを担当しているラジオ番組が『岡田惠和 今宵、ロックバーで』。NHFMで隔週日曜日の夕方6時に放送しているのですが、ついつい聞き逃しがち。「らじる★らじる」の聞き逃しサービスからも除外されているので、さらに危険。

内容はさまざまな芸能関係者、特に自身が脚本を担当した作品の出演者を招いたトーク&音楽で、その関係性の近さゆえに、通常の番宣では出てこない、俳優たちの“素”や裏話が聴けるのが最大の魅力。

12月6日は、現在放送中の『姉ちゃんの恋人』の主人公・有村架純さんがゲスト。つまりは、岡田さんのミューズの登場。ちなみに、同ドラマからは林遣都さんや高橋海人さんも出演しました。

普段から聞いているのでわかりますが、明らかに岡田さんデレてます。一方、有村さんは「主人公を演じるのが難しかったです」と率直に語るなど、関係性の近さと共に、有村さんはすでに岡田さんの扱いがわかっているな、との印象も。

また、有村さん主演の映画『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二さんについても、岡田さんは言及。「二人で有村さんを取り合ってるところがある」などと、密かなライバル心を告白。有村さんの民放連ドラ初主演『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は坂元作品でしたからね。

「坂元先生の作品はどうですか?」などと、嫉妬交じりに野暮なことを聞いてしまう岡田さんがウブイなあ。有村さんは慎重に言葉を選びながら、どちらも傷つかないようなコメント。岡田&坂元という2大脚本家を転がす有村さん、さすがです。

岡田さんは、来年1月期も連ドラ連投で『にじいろカルテ』を担当。主演の高畑充希さんや北村匠海さん、井浦新さんが登場するんじゃないかな。ドラマ好きなら聞いて損はないラジオ番組。ぜひ。


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