芸能事務所ノート「フラーム(FLaMme)」

俳優(女優)の多くが所属する芸能事務所について、放送中のドラマや公開中の映画を絡めて書いていくシリーズ。第二弾は少数精鋭で知られる、女優専門の芸能事務所「フラーム(FLaMme)」。

広末涼子さんを育てた代表の井上義久さんが、1998年に設立した芸能事務所。公式HPに写真が挙がっている女優さんは、現時点で19名。田中みな実さんも今年所属しました。

まずは『共演NG』での怪演が話題の山口紗弥加さん。14歳でデビューした山口さんですが、女優として行き詰まり、前の事務所を辞め、体調も壊し、病院へ通っていた時に、旧知だったフラームの社長と再会。もう一度一緒にやってみることに。

長くバイプレイヤーとして知られていましたが、女優歴24年目にして『ブラックスキャンダル』(2018年)で連ドラ初主演。『絶対正義』(2019年)にも主演し、怪演女優としてかなり浸透してきました。なお、同作で共演した田中みな実さんの移籍を後押ししたのも山口さんだとか。

次は『姉ちゃんの恋人』に主演中の有村架純さん。高校在学中にフラームのオーディションを受け合格。当初は同事務所の先輩が主演する、吉瀬美智子さん『ハガネの女』や戸田恵理子さん『SPEC〜』(共に2010年)に出演、キャリアを積んでいました。

朝ドラ『あまちゃん』(2013年)でのブレイク後は快進撃、朝ドラ『ひよっこ』(2017年)の主演に抜擢され、『紅白歌合戦』の司会も2度務めるなど国民的女優に。一度はスキャンダルに打ちのめされながら復活したという点では、同事務所の後輩・唐田えりかさんの希望ともなるでしょう。

最後は映画『みをつくし料理帖』(2020年)が公開中の松本穂香さん。松本さんも事務所のオーディション組。当初は「有村架純の妹分」というキャッチフレーズで売り込みをかけられていましたが、まさに有村主演の『ひよっこ』でブレイク。

日曜劇場『この世界の片隅に』(2018年)では、オーディションで主演を勝ち取るなどたしかな実力を見せ、映画主演作も相次いでいます。ライバルと目されていた唐田さんが活動休止中だけに、事務所の期待も大きいところでしょう。

他にも『姉ちゃんの恋人』に出演中の紺野まひるさん、朝ドラ『エール』などNHK御用達女優の徳永えりさん、『コウノドリ』の中学生妊婦役が伝説の山口まゆさんなどがいます。

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