ドラマ日記『イチケイのカラス』(第0話)
マンガ原作のドラマの場合、原作に忠実なものから、設定を大幅に変更してくるものまで様々。ネットが荒れることもしばしばですが、放送されてみると掌返しで絶賛されることも(もちろん残念な場合も)。
例えば、『デスノート』(2015年)。主人公の夜神月の設定が、秀才高校生から平凡な大学生に改変され、評判が悪かったと記憶していますが、『カバチタレ!』(2001年)における男女逆転改変を経験していますので、たいていのことには驚きません。
2021年4月からフジテレビ「月9」で放送されることが決定した『イチケイのカラス』もそんな改変ドラマのひとつ。原作では主人公の堅物判事補は、男性から女性・坂間(黒木華さん)に変更され脇役に。脇役だった元弁護士という経歴の判事が、主人公・入間(竹野内豊さん)に改変されました。
公式によれば「原作上、入間は主人公ではなく、眼鏡をかけた小太りな中年裁判官として描かれているが、原作者の了承のもと、ドラマでは主人公に据え、魂はそのままに風貌がアレンジされている。」…“魂はそのまま”という表現につい笑ってしまいました。
東京地方裁判所第3支部第1刑事部(イチケイ)を舞台に、自由奔放な裁判官・入間と、それに振り回されながらも、真実を追求するために奔走する、イチケイメンバーの活躍を描くリーガルエンターテイメント。
脚本は『絶対零度』シリーズで知られる浜田秀哉さん。『ナオミとカナコ』(2016年)、『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(2018年)は面白かったので、期待したい。