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デートマニュアル世代のその後と『#リモラブ』

十代に愛読していた雑誌のひとつが「POPEYE」。当初は米国西海岸のファッションやモノ、ライフスタイルが中心でしたが、やがて日本のサブカルチャーや女性とのデートの仕方というような特集を組むようになりました。

放送中のドラマ『#リモラブ』で及川光博さん演じる朝鳴部長が、江口のりこさん演じる富近先生の誕生日に、赤いバラの花束を渡すシーンがあって、「そうか、朝鳴部長はデートマニュアル世代なんだな」と納得。車のトランクに隠して渡すだの、ホテルのベッドに散りばめるだのありましたね(笑)

自分の車を所持していたり、クリスマスに高級ホテルを予約する学生は、そう多くはありませんでしたが、ティファニーとか4℃で指輪を買って、フランス料理のコースデートなんてことは、あるある。今思えば、誰もが時代に踊らされていました。

後発の「ホットドッグ・プレス」がより下世話なデートマニュアルだったのに比べると、「POPEYE」の方がまだしも上品だったような印象。道路は男性が車道側にとか、エスカレーターの立ち位置とか、マニュアルで身に付いたことも。

とはいえ、日本の伝統芸能が、まずは「型」を覚え、そこから先に創意工夫や個性が生まれるように、あの頃の少年たちも大人になるにつれ、デートマニュアルから自由に、あるいは応用、時に逸脱するようになったんじゃないでしょうか。

個人的な経験でいえば「初デートで行くと残念な場所ランキング」2位の釣り堀初デートは経験済み。季節は晩秋、ちょっと肌寒くて自然と手をつなぐ流れに。結局、最もつきあいの長い女性になりましたから、恋愛に正解なんて、あってないようなものかも知れません。


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