ドラマ日記『にじいろカルテ』(第3話)&『知ってるワイフ』(第5話)

山奥の診療所にやってきたわけありドクターの真空(高畑充希さん)と、外科医・朔(井浦新さん)、看護師・太陽(北村匠海さん)が命と向き合っていく、笑って泣けるチーム医療ドラマ『にじいろカルテ』第3話。

夫(眞島秀和)の顔も思い出せない雪乃(安達祐実)が、3年前から認知症だと知り、衝撃を受ける真空でしたが、虹ノ村の住人達は、笑顔で彼女を“ある場所"へと誘い…というストーリー。

脚本の岡田惠和さんは、悪人があまり登場しない、繊細で暖かな作風で知られますが、時にファンタジー過ぎたり、ヒューマンドラマにしてもベタだったりすることも、ままあり。

恐らくは、雪乃が周期的に記憶を失うという設定のために、こういう構成・会話劇にしたのでしょうが、ちょっといろいろ過剰過ぎて(缶蹴りとか)、自分には刺さりませんでした。安達さんらの演技はやはりすごいなあとは思いつつ(感想には個人差があります)。

一方、今週も真空・朔・太陽のコメディーパートは癒し。真空の病状が悪いということもありますが、弱みを見せられる程度に関係性が縮まってきた印象。太陽の「可愛い」発言で、真空との恋要素も入ってくるのかな。

続いて、ドラマ日記は初回以来となる『知ってるワイフ』(第5話)。韓国の大ヒットドラマを、大倉忠義さん主演、広瀬アリスさん共演でリメイクしたファンタジーラブストーリーです。合わせ技でいきます。

剣崎(大倉さん)と澪(広瀬さん)の関係を怪しむ妻・沙也佳(瀧本美織さん)。そんな中、ついに澪と津山(松下洸平さん)が交際開始。仲間内でキャンプに行くことになるも、沙也佳もついてきて…というストーリー。

タイムスリップした第2話からずっと、自分のこれまでの行動の意味と、澪との夫婦生活が上手くいかなかった理由を思い知らされた剣崎でしたが、津山と澪のキス(未遂)を目撃して、ついに元の世界に戻ることを熱望…。

でも「覆水盆に返らず」でしたね。小池(生瀬勝久さん)から「心が痛むか?その痛み、お前がこの人生で引き受けろ」と突き放されるのも正論。自業自得ではありますが、誰しもありがちなことでもあり、切ない。

にしても、津山のジェントルマンぶりがさらに際立ってましたね。キス(未遂)のシーンをみて、そういえば松下さんは、朝ドラ『スカーレット』以来、“寸止めキス俳優”としても名高かったなと(笑)


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