ドラマ日記『にじいろカルテ』&『知ってるワイフ』&『西荻窪 三ツ星洋酒堂』
山奥の診療所にやってきたわけありドクターの真空(高畑充希さん)と、外科医・朔(井浦新さん)、看護師・太陽(北村匠海さん)が命と向き合っていく、笑って泣けるチーム医療ドラマ『にじいろカルテ』第4話。
隣村のキャンプ場で土砂崩れが発生――多くのけが人が出ている中で治療の優先順位を決めるトリアージをしてほしいとの要請が。急いで現場に向かうことになった真空、太陽、朔だが…というストーリー。
今回のサブタイトルは「救うべきは妻か、殺人犯か-?ついに明かされる外科医の過去」。回想シーンでは、テロに巻き込まれた朔の妻(佐々木希さん)のトリアージに失敗し、妻を死なせてしまった朔の悔恨が描かれました。
愛する人を亡くすという設定は、 脚本の岡田惠和さんが、井浦さん=『アンナチュラル』のイメージを意図的に使ってきたのかな。『ニッポンノワール』もそうでしたし。女優の佐々木さんも久しぶりながら、演技が上手くなっている印象。辛いことがあると、人は成長するものなのかな…。
続いて、フジテレビ。韓国の大ヒットドラマを、大倉忠義さん主演、広瀬アリスさん共演でリメイクしたファンタジーラブストーリー『知ってるワイフ』(第6話)。
元の状態には戻れなかった元春(大倉さん)は、現在の妻、沙也佳(瀧本美織さん)との円満な結婚生活を目指すことに。また、澪(広瀬アリスさん)に対しても、津山(松下洸平さん)との交際を応援すると告げるのだが…というストーリー。
元春がタイムスリップ後の世界を受け入れる姿勢を見せたのは最初だけで、行方不明になった母(片平なぎささん)を探す澪と遭遇してからは、そちらをとことんアシスト。沙也佳に嘘を重ねて墓穴を掘る展開。小池(生瀬勝久さん)の「愚かだなあ」のセリフは全視聴者の声を代弁(笑)。
「女は寂しくなると浮気に走り、男は安心すると浮気に走る」といわれるように、沙也佳の前には花屋(小関裕太さん)が登場。小関さんは『奥様は、取り扱い注意』でも、広末涼子さんを誘惑する役だったなあ。放送中の『おじさまと猫』にも出演中で、今週は小関さんフィーチャー回。
最後は町田啓太さんの連ドラ初主演作。バーテンダーの雨宮(町田さん)ら同級生3人で営業するバーが舞台。様々な悩みを抱く客たちが、思いの丈を吐き出し、少しだけ前向きになっていく『西荻窪 三ツ星洋酒堂』初回。
来店した広告デザイナーの恵(大友花恋さん)が、クライアントの無理難題に振り回され、疲れ切った様子。雨宮と小林(森崎ウィンさん)、そして中内(藤原季節さん)が、悩める客の思いを受け止め…というストーリー。
中内がスーシェフを辞め、バーの前で偶然雨宮と出会う冒頭。丁寧なつくりで、数分で良作の予感。基本、バー内での物語になるためか、セットもいい雰囲気に仕上がっていて。
町田さんのバーテンダー役をはじめ、一発屋の小説家&オーナー役の森崎さん、やんちゃさが残る料理人役の藤原さんがいずれもはまり役ですし、演技派集結の安心感。今回のゲストの大友さんも、落ち着いた演技が○。『カネ恋』『35歳の少女』のようなエキセントリックな役よりいい。
カクテル&缶詰料理も見どころ。どちらも美味しそうな飯テロ深夜ドラマ。最後まで視聴確定しました。30分弱と短いですので苦にならず、おすすめです(Tverで視聴可能)。