
ドラマ日記『あなたのそばで明日が笑う』&『ペペロンチーノ』
毎年、東日本大震災をテーマにしたドラマを制作しているNHK。来年は綾瀬はるかさん&池松壮亮さんのW主演『あなたのそばで明日が笑う』と、一色伸幸さんの脚本による『ペペロンチーノ』が放送されるようです。
これまでもさまざまなな切り口で制作されてきた震災ドラマ。『生きたい たすけたい』のように311の出来事を真正面から描いたものもあれば、『絆〜走れ奇跡の子馬〜』のように、震災で傷ついた家族の再生がテーマだったものも。
そして、東日本大震災から10年となる2021年3月には、2本のドラマが放送されることが発表されました。まずは、綾瀬さんと池松さんが共演する『あなたのそばで明日が笑う』。
「宮城県石巻市を舞台に、行方不明の夫を待ち続ける女性が、流された本屋を再開させることをきっかけに、震災を知らない建築士と出会い、心を通わせ、前を向き歩み始める愛の物語」との内容。
福島県会津が舞台となった大河ドラマ『八重の桜』に主演して以来、NHKの震災復興番組に出演し続けてきた綾瀬さんが、節目の震災ドラマにいよいよ登板。
脚本は宮城県仙台市出身で、新進気鋭の劇作家&演出家の三浦直之さん。ドラマ好きなら、昨年話題を呼んだNHKドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』の脚本家と言えば、期待が膨らむことでしょう。
もう一本はNHK仙台放送局の制作の『ペペロンチーノ』。脚本は『私をスキーに連れてって』『病院へ⾏こう』『僕らはみんな⽣きている』の一色さん。NHKの震災ドラマ『ラジオ』では文化庁芸術祭大賞を受賞しました。
「震災から10年後。被災地に再建されたイタリアンレストランで開かれる宴。オーナーシェフの⼩野寺は、宴の意味と被災からの歩みを語りはじめる」というストーリー。
震災直後にはドラマどころではなかったでしょうが、1年後に描けるもの、5年後に描けるもの、そして10年後に描けるもの、と変化していくものなのでしょう。今度はどんな作品となるのか、注目したいと思います。