「やってはダメな教育は存在する」

くもわ みはじ … 

あり得ません。もしそれに頼って算数を進めておられるのなら、今からでもいいので単元をもう一度やり直すことを強くおすすめします。


「でも、そうじゃないと子どもが解けないから…」

解けなくていいんです。「間違った方法で手に入れた結果に、価値はないと思うから」と騎士も言っています。

テストや単元計画によって、本当に教えたいことがぶれています。

私たちが教えるのは、算数力です。解き方ではありません。

その例を挙げます。


「バクローマン」「バクロマン」

この言葉、どこかで聞いた覚えはありませんか?ですがこんなヒーロー風な奴はいません、化学記号の覚え方に出てくる言葉です。

V    Cr    Mn (左から、バナジウム、クロム、マンガン 原子番号23~25)


化学系のお仕事をされている方(それこそ研究者、科学者、医者など)は、

一回一回、「Crは、くろ、だから、あ!クロムだ!」と確認しながらお仕事されていませんよね?何となくCrと見たら原子番号のあのへんでこんな性質があって…と人によって異なりますが、イメージできると思います。


原子番号は、これで良いと思います。そんなに使いません、そりゃ覚えていた方が便利ですが(何に?(笑))

ですが、

これからどれだけAIが発達するとはいえ、何%引きの計算や、速度の話などを、いちいち暗記用の計算式に当てはめないと求めることができない小学生が、中高で高度な数学に挑んでいけますか?


私は絶対に無理だと思います。ひらがなを覚えずに学習でタブレットを使ったり、都道府県を覚えずに地歴公民に臨むのと同じレベルです。



では、どうすれば良いのか。

そんなに難しくはありません。文章を徹底的に読む習慣を付け、文章からイメージできるようになる、それが大切です。


『赤いテープは120cmです。赤いテープは、白いテープの0.6倍です』

この問題の素晴らしい所は、その後がないことです。もし「白いテープの長さは何cmですか?」と書けば、難易度がガタっと下がってしまうのです。


解き方を教えるのは、絶対にやってはいけない教育です。

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