WIN-WINの関係

甘え上手な人や、相手を気分良くさせつつ、うまく人を使える人が羨ましいなと、ずっと思っていました。

うまく甘えられない、うまく人を頼れない私は、生き方が下手だなぁ、不器用だなぁと思っていて、それはなんだか損をしてると感じていました。

ただ、そう感じたのは結婚してからのことでした。
漠然と昔からそう思っていた気分になっていたのですが、振り返ると、結婚するまでは甘え下手と思ったこともないし、誰かを頼りたいけど頼れないと思ったこともないのです。
というか、普通に職場の先輩には頼ってました。それもすごく自然に、そしてみんな自然に助けてくれました。
全く生き方に不自由さを感じてませんでした。

では、なぜ結婚してから生きにくいと感じたのか。

頼りたくないのに、義両親を頼れと言われ続けたからです。

私は結婚と同時に元旦那の地元に移り住みました。
元旦那の一族は皆、同じ地域に住んでいました。
義両親宅も義祖父母宅も、私たちが住むアパートの目と鼻の先くらいの距離。

ただ、暖かく迎え入れてはくれました。
今思えば、義母はもっともっと頼ってほしかったなだろうと思います。

元旦那は何かにつけて義両親宅が近いのだから遠慮せずに頼ったらいいと言ってきました。
言ってくれた、と感じたのではなく、そのように言ってきた、と言う私の感情です。

すごく印象に残っている言葉があります。

(義母を)頼ったとしても(家事が)終わってないならわかる、変なプライド持たずに(義母)頼りなよ。

脳内で文章が作り替えられているかもしれませんが、でも、ほぼこんな言われようでした。これも、言い方に優しさがあるわけでなく、頼れと言う圧が体感としてありました。
要は、義母を頼らずに、私が1人で頑張った結果、家のことがままならないのは許せないと言うことです。
私が頼らないことに意地を張ってるように見えたのかもしれません。
なんせ頼らないことに関して怒るんですね。
自分の母親を受け入れて欲しかったのに、頼ってくれないことが、なんとなく息子としてのプライドに触ったのかもしれない。私が頼りさえすれば、元旦那の鼻も高い、義母も喜ぶ、と思っていたことでしょう。

頼られたいと思ってる人、頼りたい人がいれば、そこはWIN-WINだと思います。お互い幸せですよね。

私はなんで頼りたくなかったのかなぁ、と今でも時々考えることがあります。
私が頑固だったのかな、と。

結果、頑固には違いないのですが、単純に、義母は頼りたい相手ではなかったのです。

頼ることで借りを作るとか、そう言う気持ちはなくていいと思うんです、親戚関係でなくても。
私も全くありませんでした。むしろ、頼ってあげてるんだと思うこともありました。だって内心は頼りたくないのだから。

私だって、必要な時には子守を頼んだりしてました。別に頼る必要がないとかでも、子守りを頼んだ見ることもありました。たまに頼ってあげないとややこしいなと思って、内心は困ってないんですけど。
どう頑張っても、私と義母の間にはWIN-WINの関係が築けなかった。私の方がしんどかった、無理していたので。

うまく距離を取ったり、取れなかったり
まぁ色々ありましたけど…

私が義母を頼れなかったのは、私が悪いわけでもなく、義母が悪いわけでもなく、単に私にとって義母は頼りたい相手ではなかったということです。

もし、人に甘えるのが下手だなぁ、頼るのが下手だなぁと思っている人がいたら、
それはあなたが悪いわけでも、周りが悪いわけでもなくて、たまたま頼りたいと思う人がいないだけかもしれません。
目の前にいる人がいつでも助けるからね、と言ってくれる相手だとしても、頼りたくないならそれは仕方がない。相性の問題だから。

頼る方がめんどくさいなんてことも大いにあります。だから、頼らずに1人でやった方が楽なんですよね。まぁ嫁姑の関係と違って、仕事の場合は、なんで頼ってくれないの!って怒る人はいないかもしれないですが。
うまく人を使えなくて仕事がスムーズにいかないとかはありますよね。

頼らない、頼れない、甘えられない、人をうまく使えない、それで自分がダメだなぁって思う必要はない、と思います。

ずっと不器用な自分を責めてきたんですけど、頼りたくない相手だったんだ、仕方ないって思ったら楽になりました。
だって、今は自分の両親をめちゃめちゃ頼ってますからね。私は人を頼れない人間じゃなくて、頼る相手を選ぶ、というだけのことでした。

選ぶ基準は?と言われると、また話が長くなりますが、結局は気を使うか使わないかと言うことや、好きか嫌いかと言うことなんじゃないかなぁ、と思います。

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