【新スポーツ考案】易しさと難しさを共存させる
今回は、"易しさと難しさを共存させる"という内容で書いていきます。
難易度という言葉があるように、
易しさ↔難しさは対角線の両端にありますが、スポーツにおいては、ここを共存させることがとても大事だと考えます。
まず、このブログで何回か書いているように、
スポーツというのは、ファンを魅了し、興奮させ、感動を与える必要があります。
ファンは、
自分ができないことをやってくれる、
見れない景色を見せてくれるスポーツ選手に
魅了され、興奮し、感動を覚えます。
160kmのボールなんて投げれないし、
それをホームランにするなんて意味わかんないし。
人にタックルなんかできないし、
大男のタックルなんて耐えれるわけがない。
到底自分にはできない、常人離れしたプレーで、人は感動します。
よって、
誰もが簡単にできてしまうスポーツで感動を与えることはできません。
私だってできるし。
俺の方が上手いし。
と思わせてしまうスポーツが人気になるとは考えにくいでしょう。
だからといって、
複雑なルールにし、恵まれた体格で、ごく一部のスーパーマンにしかできない内容に仕上げれば良いかというとそうではありません。
世界で10人しかできないようなスポーツだと、
それ以上規模が大きくならないので厳しいです。
ここをどうデザインするのかというと、
世界のSランクプレイヤーは10人だとしても
Aランクプレイヤーが100人いて
Bランクプレイヤーが1000人いて
Cランクプレイヤーが10000人いて
…
とピラミッド型になるようにする必要があります。
レイヤーを用意する、ということです。
レイヤーとは階層という意味で、ここでは
最上階がトッププレイヤー
一階がサークルやジュニアなど、と定義します。
そして、ピラミッド式に
下層の方が人数が多くなる形です。
トッププレイヤーも元々は下層から登ってきたわけですから、多くのトッププレイヤーを生み出すには、それよりも多くの下層の競技人口が必要になります。
そして、トップもボトム(最下層)も、
同じスポーツ同じルールの中でプレーします。
階層は違えど、ピラミッドの中には、
田舎の少年とリオネル・メッシ
その両方の居場所を作らなければなりません。
ここをどうデザインするか。
これらを踏まえた上で、ラピッドボールでは
動作をすべて単純なものにしました。
そして、ボディコンタクトを無くそうと考えました。
ラピッドボールは、
バットやクラブやスティックといった、
ボールを操るのに必要な道具は一切使いません。
ボールと友達さえいれば、
地面に線を引いて、適当な木をゴールに見立てて
すぐにプレーできます。
そして、プレーの動作も
走る、投げる、捕る、蹴るといった基本の動作のみです。
ラグビーのような体と体がぶつかり合うスポーツも見ていて熱くなりますが、どうしても選手の体格や性格を選んでしまうなーと感じます。
ラピッドボールはできるだけ門戸を広くしたいので、ボディコンタクトは無くなるよう設計しました。
また、
走る、投げる、捕る、蹴るといった基本動作でも、個人の技量によってクオリティに差をつけることができます。
田舎の少年は
山なりで、たまに明後日の方向にボールを投げてしまうこともあるかもしれませんが、
イチローは
レーザービームのようなボールをピンポイントにコントロールします。
田舎の少年は
ボールを落としてしまうこともありますが、
イチローは背中越しにキャッチしてファンを沸かせます。
誰もができる簡単な動作も、
極めれば人を感動させるものなります。
つまり、
体格や性格、複雑なルールなどで魅了するのではなく
技術のクオリティで魅了できるようにした、
ということです。
こうすることによって、
子どもからトッププレイヤーまで共存できるスポーツにできるのかなぁと考えています。
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