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The UCSN -3rd season- 01

2005年(だと思う)、ベースのアライ君から相談を受ける。
「もうユーキャン、辞めようと思う」
こう言われてしまうと、止める理由がない。
もうちょっと頑張れば何かがあるということもない。
「楽しくなくなったら辞めよう」これがUCSNの合い言葉だった。
そしてこの『楽しくなくなる』タイミングは人それぞれ。
アライ君の脱退が決まる。
※確認したらワッツ閉店の前にアライ君は脱退していました。

残されたメンバーで今後どうするかを考える。
「オレベースやります!」とシュウジ。
「じゃ、オレ鍵盤弾きます!」とホマレ。
おいおい、お前らこのタイミング狙ってたんじゃないのか?
未だに疑惑を持っている。こいつらは吹けないトランペットとトロンボーンを投げ出すタイミングを見計らっていたんじゃないかと。
しかし、バンドとして歩みを止めない為にはこのスピード感は良かった。
脱退するけどそこに誰かを加入させるのではなくパートチェンジをする。
ホーンがサックス1本になってしまうが、元々吹けていなかったのでダメージは少ない。
あっさりとこの案が通る。

さすがに鍵盤が入ると曲も考え直すことが必要になってくる。
今までのダークでハードからポップなものへ。
そもそもポップなものも嫌いじゃないし、ポップな曲にポリティカルな歌詞を乗せるというのも面白い試みと思っていた。
曲作りを始めるとバンドは動き出す。

そして今度はDASHBOARD解散という話を聞く。
一番解散しなさそうなバンドが一番最初に解散すると言い出した。
嘘だろうと何度も聞き返す。いや、本当だ。
自分たちだっていつその時が来るかわからない。

ワッツがなくなり、DASHBOARDがいなくなった。

ここから私の創作意欲が爆発する。
まずは西荻ワッツでの最後のライブを記録に残したいと思った。
あの日のライブを妻が撮影してくれていた。何度も見返した。
今みたいにスマホで撮ってYouTubeにUPするなんてことはできなかったので、DVDにしようと思った。
でもDVDだけじゃ面白くない。
そうだパートチェンジした新しいUCSNお披露目の音源を出そう。
この作品はどこかのレーベルじゃなくて自分たちの手でリリースしよう。
そう決めた。

曲作りは順調に進んだ。映像の編集も四苦八苦しながら進めた。
ただライブを撮影した映像だけじゃ面白くない(というか買う方の気持ちになったらあまり買う気にならない)ので、MVを作ろうと考える。
そこでいつも練習で使っているスタジオでMV撮影&新曲お披露目会をした。まだできたての音源をみんなに聴いてもらって、その後にMVの撮影をした。
UNITED SKATESのメンバーが来てくれていたので、途中で入れ替わるというアイデアを思いつき、彼らはその場で快諾し出演してくれた。今も昔もナイスガイである。
あとは秘蔵映像集的な”UNITED KIDZ"のMVも作成。
改めて見るとても素敵なアーカイブになっている。
UCSNが大箱や野音でやっていたという証拠にもなる。

リリースに関してはCaeser Sozeのアキラ君(現Parking Lot Sound)に協力してもらって進めた。
絶対に残したい。そして新しいスタートを切りたい。
レーベル名はHating Hate Records。THE SUICIDE MACHINESの曲名から拝借した。

売れるかどうかわからないけど1,000枚プレス。
自腹なので売れなかったら損するのは自分だけなので、責任は全部自分!
結果、なんとか売り切れました!時間はかかったけど在庫は0です。
なので今中古で流通しているものが全てですので、ブッコフで500円とか売っていたら絶対買いですよ!

そんなこんなで次回はこのCD+DVDの音源の方だけレビュー&思い出話を・・・覚えてるかな。

つづく

From AleJJandro Hiderowsky

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