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映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』を観た件

少し前に『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』を観た。
めちゃくちゃに面白かったし泣くまでではなかったけどかなりウルウルした。ネタバレなしで本作の魅力をできるだけ伝えたいと思う。

『ベイビーわるきゅーれ』の1作目は2021年。
これが物凄く面白かった!女子高生殺し屋という、なんともおぢさんが涎を垂らして飛びつきそうな設定だけど、いわゆる萌えではなく『殺し屋』と『生きづらい世の中を生きていく大変さ』みたいなものに軸を置き、その中で主役の2人である『ちさと』と『まひろ』の温く、気怠いやり取りでクスッと笑わせておいて、本格的なアクションで度肝を抜く。
もう1発で好きになった。

続編である『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』が2023年の公開。
個人的な感想では正直、前作ほどの熱狂はなかった。
敵役がちょっと弱いと感じた。やっぱりアクションがメインとなる殺し屋の話なのだから敵は強ければ強いに越したことはない。
ただあんまり強すぎると強さのインフレが起こるのでその匙加減が難しい。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CXVB3M7N/ref=atv_dp_share_cu_r

そして3作目の敵役が『池松壮亮』と知って歓喜した。
これはヤバイことになるぞ・・・。
池松壮亮のパブリックイメージはそんなにヤバイ印象はないと思う。
しかし『宮本から君へ』(ドラマと映画)を観ている人とそうでない人のイメージは120%違うと断言できる。
あの宮本の純粋な狂気。あれこそが俳優・池松壮亮の本領であると思っている。

映画としても3作目でホップ・ステップ・ジャンプ。つまり大きく跳ねるターン。何やら深夜に連続ドラマもやるという。かなり力が入っている。
先行してスタートしたドラマは『ほのぼの日常系コメディ+キレッキレの殺し屋アクション』というこれまた新機軸の面白さになっている。
期待は高まる一方。

そして『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』公開!
ポスタービジュアルでまひろが着ているTシャツが『FUGAZI』!
ちなみにドラマ版ではSCHOOL JACKETSのTシャツ着てました。驚き!

FUGAZI
SCHOOL JACKETS

さて、映画の感想は・・・
最っっっっっっっっっっっっっっっっ高!
映画2作、連続ドラマで育ててきたキャラクターと人間関係。ちさまひコンビの尊すぎるお互いへの愛。爆発してます!
そして池松壮亮が演じる『冬村かえで』というキャラクターが猛烈に愛おしい。めっちゃ人殺すけど!

映画の中の2人もだけど、現実世界としてちさまひはこれからどんどん活躍して行ってほしい。そんな制作陣の願いもこの3作目には詰まっているのではないか。
池松壮亮という天才的にブッ飛んだメジャー俳優をキャスティングしたのも、「お前ら池松壮亮とガチで勝負しろ!負けてもいいからこの世界で生きる何かを見つけろ!」と言っているような気がした。
現実と虚構が上手くリンクして本作の作品としての質を大幅に高めている。

まだ観てなくて興味ある人は劇場で上映しているうちに過去作観て!それで気に入ったらドラマも見られるやつ観て!サクッと観られるから大丈夫!
そして劇場で震えて欲しい。

FromAleJJandro Hiderowsky


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