The UCSN -3rd season- 06
2007年5月。4枚目の単独作『4ce the Truth』のミックス等が終わりリリースに関する作業が終了。
それと同時にDr.トモカズの脱退が決定しました。
バンドとしてかなり大変な時期を共にしたトモカズ。
STIFFEENのHPで『ボキ節』というコラムの連載とかもしていたトモカズ。
その後、ブログで連載していた『ボキダス』は発掘することができました。そんなトモカズのスペシャルなエピソードと言えば2006年12月に起きた『shoWARⅢ』打ち上げセイジさん事件になります。(以前にちょっとだけ触れた話です)
15年以上前の話なので詳細はうろ覚えなのでフィクションと思って読んでください。
メチャクチャ盛り上がったレコ発の打ち上げ。新宿の居酒屋で盛大に行われました。しかし、ここの記憶はあまりありません。
終電前にほとんどの人が帰ってしまい残ったのが私、私の妻、トモカズ、トモカズの妻(当時は彼女)、アキちゃん、ヨシキ兄貴(当時はStep By Step?)の6人。
個室の座敷で完全に始発までの時間潰しという感じで、ダラダラと呑んでいる停滞した状態。
他のお客さんで1組。ホストなのかなんなのかよくわからない若い男の集団がいました。少々騒がしかったけれど関わることはない、とこの時点では思っていました。
もうすぐ始発が動き出す時間。
トモカズが席を立ち独りでトイレに向かいました。
そして用を足し戻って来ました。
それから数分後?
ホスト風の若い男が我々の個室に飛び込んできました。
「おい、コラ!オマエよぉ!文句あんのかこの野郎!」
かなりブチキレています。
何が起きたのか全くわからない我々。明らかにターゲットはトモカズでした。
「はい?何か用ですか?用があるなら聞きますけど」
止める彼女を振り払い部屋の外に出ようとするトモカズ。
我々は事態が全く飲み込めずポカンとするばかり。
するとホスト男の連れが数人入ってきて、その男を止めて連れ出そうとします。「離せよ!許せねぇよコイツ!」と半狂乱の若ホスト。
とりあえず一旦部屋から連れ出されて場は収まりました。
その間にこちらでトモカズに事情聴取。
どうもトイレで用を足そうとしたら、トイレ内でホスト風男たちが騒いでいたので「ここは用を足すところだろ」と苦言を呈したそう。
お互い酔っ払っているのでこういう当たり前の一言で揉めごとになるのが夜の街。ましてや新宿歌舞伎町のど真ん中。
トモカズは彼女に「余計なこと言うな」とたしなめられてシュンとする。
そこでまた、部屋の扉が開く。
「え?また来た?」と思う我々。
しかし、先程の男ではなく、また別のホスト兄貴が登場。
「気持ち良く呑んでいらっしゃるところ、うちの若いのが大変ご迷惑をおかけしました」と頭を下げます。
なんだこの筋モンみたいな物言いは、と思いつつも「いえいえ、こちらもなんかすみませんでした」と手打ち感を出す。
いやぁ、ホスト兄貴が良い人でよかったなぁ・・・などと思って安心していると。
バーーーーァン!
止めようとすがりつく数人を引き連れてまた若ホストが登場。
「納得いかねぇ・・・なんでセイジさんが謝らなきゃいけねぇんだ!」
引き続きブチ切れています。いや、オマエのせいだろとは言えません。
ブチキレてる相手に餌を与えてはいけません。
「オマエらなぁ、セイジさんはスゴイ人なんだよ!セイジさんが声を掛ければ数千の兵隊が集められるんだ!舐めてんじゃねーぞ!」
おぉ!セイジさん、スゴイ人なのか!
一声で数千・・・もうそれは国家権力です!我々は国家権力にケンカを売ってしまったようです。
そこに「もうやめとけ!」とセイジさん再登場。
「ホント、すみません。こいつにはよく言って聞かせますんで」
か、カッコイイ!私はもうすでにセイジさんのファンです。
「セイジさん!もう謝らないでください!オレ、悔しいッス!」
若ホストは大号泣。いや~、流石新宿、カオスですね。
仲間に引きずられ連れ出される若ホスト。何度も頭を下げながら退出するセイジさん。
騒ぎが収まると店員さんがやって来て「大丈夫ですか?」と。
今更遅くない?とは思いつつも解決したことを伝えると、
「最近、多いんですよ。ああいう輩が。仲間集められるとマズイんで警察呼びましょうか?」
そうか、店から出たあとで襲撃される可能性もあるのか!?
まぁそろそろ帰るし、特に暴力沙汰があったわけでもないので大丈夫だろうと判断。
「いや、そろそろ帰るんで」と伝えると、
「じゃあ、裏口から帰ってください」と気を使ってくれる店員さん。
店からしたら変なことに巻き込まれるの嫌だもんな。
無事店を出て新宿駅へ。
それにしてもセイジさん、何者だったんだ?
みなさんも酒の席でのトラブルにはお気を付けください。
バンドの話でもなんでもなくてすみませんでした。
From AleJJandro Hiderowsky