行列のできる店は客を大切にはしていないと思う
大変ご無沙汰しております。
1月2月は卒論、修論の追い込み、口頭試問、その他入試業務、成績処理等で、プライベートな時間はほとんどないような状況です。
ごく時々、更新はしようと思っていますのでよろしくお願いします。
行列のできる店というのがありますね。
待ち時間2時間とか、それが話題になってまた行列ができると。
旅行先で、話題の行列に並んでみようとか言って、せっかくの旅行の結構な部分を行列に並ぶことに費やす。
個人的にはこれはとっても時間の無駄。であると同時に、この店のスタンスを考えてみる必要がると思う。
京都に、とっても素敵なお店があって、おいしくてそこそこ有名なのですが、その店はランチタイムに店が満席になると(なってないのだけれど、コロナ対策なのか、空席を設けている)、外に行列を作ることを禁止していて、すべての後から来た客を断っている。夜も数グループしかとってない。
店長曰く、外に並ばれると、中にいる客がそわそわして食事が楽しめない。
一方、同じ京都の店で行列が出来る店は、カウンターの真後ろに客を並ばせる。一度その店でカウンターで食べたことがあるけれど、まあ、いい気分ではないわね。後ろで食べているところをじーっと見つめられているわけだから。ちなみに、その店のサービスは非常に悪いです。Googleマップで探せば、店長が、文句を書いてきたコメントに対して辛辣な言葉で言い返しています。なのに行列ができる。味もおいしくないですよ。念のため。
客を平気で並ばせる店というのは、とどのつまりそういう店なのだ。食べている客をそわそわさせて、回転を上げて、利益を得る。
ラーメン屋さんとかで、一時的に数名の待ち客が出るのは仕方ないと思うけど、1時間以上並ばせるお店というのは、並ばせることを一つの経験の中に織り込んでると思う。寒い中(酷暑の中)、雨の中、並ばされたら、ようやくありつけたその食べ物が、おいしく感じるのは当たり前だと思う。その苦行をさせないと、店にすら入れないというのは、客をバカにしていないか。
というわけで、僕は行列のできる店には並ばない。その時間で、隣のガラガラのお店でゆっくり食べたいね。
岡山のオランダ通りに、素敵っぽいお店があって、行ってみようと思って店に入ったら、いっぱいで、整理券を取るシステムを採用していた。席が空いたら順番に電話しますから、どっか行っててくださいという。
その日は、昼から会議があったので、食べることなく帰ってきたけれど、いいお店だなと思う。食べている人は落ち着けるし、待っている人は、列に並ぶ代わりにコーヒーを飲んだり、街を散策したり、近くの丸善で素敵な本を買うこともできる。そう考えると、この店は近隣の経済にも貢献している。逆に、行列に並ばせる店というのは、自分の店さえ儲かればそれでよく、近所にお金を落とすことはない。
話が変わって、僕が行っている歯医者も耳鼻科も、ネットで予約できる。15分単位で予約できる。パンデミックの頃は、15分に一人しかとっていなかったが、最近は15分に3~4人入れているみたい。そういうシステムはすでに医療の世界にはあって、待合室で何時間も待つということは少なくなった。
行列のできる店も同じことができるのではないかと思う。
行列ができることが流行の証だというのなら、ネット上で行列を作ることも可能。ただいまの待ち時間2時間です。とか、ネットで表示すればよろしい。DXの世の中、それくらいのことはできるのではないかな。
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