イモ🍠と山🏔️の備忘録19 レース編 2021.10.24 グレート霊仙山マウンテンレース エリート (SGR35)

前回の奥信濃100から約2ヶ月、調子に乗った私は次なるレースにエントリーしていた、
滋賀県米原の霊仙山(標高1094m)をメインにした美しくも厳しいコースが売りのGRMR(グレート霊仙山マウンテンレース……長い名前(ー_ー;))

霊仙山は三年前の夏に個人的に走ったことがある、標高1000mの山とは思えぬような頂上付近の風景、草と岩だけの神秘的な場所、昔から名前の通り死者の霊が帰ってくる信仰の山であるらしい。北に伊吹山がそびえ、西の眼下には琵琶湖が悠々と水をたたえていたのが印象的だった。

その想い出の山で開催されるレース、是非でてみようと思いエントリー。しかもさらに調子に乗って30人限定のエリートの部というものにエントリーしてしまった。

ちょいと距離が長いのと少し登りが増えて、制限時間が厳しいだけで、30分スタートが早い、30分早く帰れる、値段も同じ🤔 これは決まりでしょと浅はかな考えでエントリー🌈(結果泣きを見る)
9月、10月は体の具合もよく、普段のランニング🏃のスピードも上がってきている、距離も累積上昇もまあまあ踏めてる(９月、10月で合計約900km 累積上昇25000m)
かつてないほど自信はついていた。

10月23日(土) 淡路島から米原へ出発、明石駅からJR新快速で二時間、アクセスは楽だ🐪
家で紅ほっくり🍠を大量に焼いて持っていく、寒くなってきたらこいつが一番、レース前に食物繊維をとりすぎるのはNGらしいけどいつも無視(゜ロ゜)
三年振りに降りた米原駅に一つ異変が、私の好きな平和堂のデパートがなくなり駐車場になっている、時の流れは無常、自分もそれだけ年を重ねたのだ。
気温が下がってきているのでレイヤリングに悩む😞🌀 動けば暑いし、止まれば寒い。

装備
cap🎓 Patagonia duckbill
zak Patagonia 3Ｌ
shirt 👕 salomon wool Peak
pants 👖 Patagonia Endresrun
globe🥊 patagonia Peak mission
sox tabio longsox
shose👟 northface flight VECTIV
補給
magonjel x2
名もなき ヨーカンx1
ブラックサンダーチョコx4

冬用のベースレイヤー一枚に寒ければ上にレインを羽織る男らしいスタイル(弱気) に七.五.三以来30年振りとなる膝までの坊っちゃんロングソックスで勝負する。シューズはflightVECTIV一択🙆天気も良さそうだ🌄

10月24日 ４時起床 気温8℃ やはり冷える。
外は真っ暗、食べるだけ食べて、5時過ぎに駅前の送迎バス🚌へ乗る、とにかくこの大会は自家用車だろうが、公共の交通機関だろうがアクセスがいい(゜ロ゜)
受付を済ませると白々と陽が登る、続々と選手達が集まってくる。
そしてSGR35の選手に召集がかかり開会式、ここで私は自分がなんだか周りから浮いてることに気がつく、周囲のランナーさん達のただならぬ空気に気圧されいる、しまった……まるで生け贄の子羊やん🐏

うむ、みなさん、短パン、半袖もしくはタンクトップやもんね…10月下旬だぜ？(゜ロ゜)
これはイカンぞ🦑
と、思っているとスタート、レース前の一週間は軽めにしか運動していないので体は軽い。
最初は平地のロード🏃
周囲の猛者たちは皆さんお知り合いなのかどこのレースがどうのこうの楽しそうに話ながら走っている、私は勿論、話題に加われず何とはなしに集団についていく、和気あいあいグループラン、なんだこのほっこり感は……😕と、時計を見ると、入りの一キロがいきなり4分30秒…おいこれフルマラソンじゃないよな、これはイカンぞ🦑 こんな人達についていっては自滅必至、危険だと気づく。ノッシノッシいくのだ👣

最初の山塊に入っていく、もう余裕はない。
微妙な走れる傾斜のアップダウンとたまに荒れた難しい下り、まさに翔ぶが如く皆さん進んでいく。 私は得意のヘッドスライディングかまして一息ついて気持ちを整える。うむ、急いでもコースにも選手にも勝てない🙆
トレイルも道標もよく整備されていて、運営の方々に感謝である。
そして、五キロほどで私の右太ももの前側が軋みだす。まだペースが速いのか、落ち着け後半には復活する…はず。どんどん抜かれてるけど……😕

9キロで最初のwater stasion🚰 係りの人達と話してなんとか正気を取り戻し、エナジージェルを取ることすら忘れていたので一本グイッといく、ついでに変にデカイヨーカンも食べる、補給計画も破綻。
そして、第一関門である落合ASへ到着、制限時間2時間半に対して自分は1時間50分、まあまあの貯金だ🎵
余裕こいてエイドでブラックサンダー🍫を物色していると、女子のトップ選手が颯爽とやって来て、ほぼ補給もなしに出発、速すぎる😨

落合ASからメインの霊仙山🏔️にかかる、このパートは標高差を約600m登り下る、ここをうまく切り抜ければあとはどうとでもなる、私のここまでの苦戦はこのパートの為に力を蓄えていたのだ！……と言い聞かせる(ー_ー;)
三年前に登っと道とは違うが同じ山だ、どうとでもなる。

しかし、標高700付近から木が減り岩がゴロゴロとしはじめて登山道の様相が変化していく、岩から岩へよじ登る、登山の人達に励まされて登る、ほら！琵琶湖がキレイ！と言われても振り向く余裕なんぞない、自分より、はるか上の方では先程の女子選手が写メを撮りながら進んでいる、すげえな(゜ロ゜)
なんとか頂上付近の稜線にでるとまた岩、岩、岩！これはイカンぞ！🦑
全く走れない、捻挫だけはしないように気を付ける、霊仙山てこんなんやったか？💀

それでもなんとか進み、霊仙神社の前を通り下山道へ、この辺でやっと風景と心地よい風を感じる余裕ができてきた(遅い)
この日のウェアは正解だった、登りではやはり暑いが、下りや風にも対応できている、やはり自分は自分、他人は他人！🌈
醒ヶ井への下り、こここそ、三年前の自分が登ってきた道、不思議なくらいに記憶が鮮明に甦る、コーナーも段差も大体がわかる、肉体のメモリーというのは本当に不思議だ……😕さらにロードの下りが三キロほど続く🏃太ももの痛みは何故か消えている、VECTIVはやはり下りやすい！予想外のペースアップ、そして第２関門の松尾寺AS28km地点へ、ここの制限時間4時間半に対して、3時間10分、これはいけまっせ！という事でまたブラックサンダー🍫を頂いて、ジェルをグイッと！補給は小まめにというつまらぬ原則を乗り越えていく🙆
最後の登りの区間、600m付近まで登って、鎌刃城跡のトレイルをぬける、この区間もイヤらしい林道と急登、やっとラストのパートで前のランナーさんを抜いた、一人、二人、三人、待てば海路の日よりあり！……(違う)やはりトレイルレースは我慢も大事とヘッドスライディングするくらいの勢いが大事なのだ(違う)
そして、トレイルを終えるとあとはゴールまでロード🏃……これがまあまあ長い(ー_ー;)三キロほど？の残業ロードを終えてどうにかゴール！🌈

つらかったけど、凄い人達の動きをみれて勉強になった(真似はできんけどね)
そして、霊仙山🏔️が☀️晴れてこの日をもたらしてくれたこと、運営の方々、一緒に走ってくれたランナーさんに感謝します。

また次の山行🏔️も素晴らしい日でありますように🙆