二つの資産によってポートフォリオを組むときに、期待リターンとリスクはどのようになるか?

ポイント
二つの資産によってポートフォリオを組むときは、ポートフォリオの期待リターンはそれぞれの資産の期待リターンを資産の構成比で加重平均した水準となる。
また、二つの資産の相関係数が高いと、ポートフォリオのリスクは高くなり、二つの資産の相関係数が低いときはポートフォリオのリスクはより少なくなる。

イメージし易くするための具体的な例としては、たとえば株式に投資するときに、景気敏感株とされる旅行関連株を購入するときには、景気変動に対する耐性が高いとされる(つまり、旅行関係株と相関係数が低い)食品関係の株を併せて購入すれば、一般的にはポートフォリオのリスクは低くなるとされています。他方で、景気変動株とされる旅行関係株と同じく景気変動株とされる航空関係の株を買うと、旅行関係株と航空券の相関係数は大きく景気後退時にはポートフォリオ全体で大きく値動きしてしまうため、一般的にはポートフォリオのリスクは大きくなると考えられます。

二つの資産の相関係数が高いとき(正のとき)と低いとき(負のとき)を図式すると以下のようになります。

相関係数が正のとき、ポートフォリオのリスクは高くなる

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