みんなの真似をすれば、幸せになれると思ってた
私は小さい頃から人の真似をよくしていた。例えば中学生のとき。算数が苦手だった私は、算数が得意な友達にどんな勉強法をしているのか聞いた。そしたら、使っている参考書を教えてもらったので、すぐ本屋に行った。ちょっと難しそうだと思ったけど、この参考書を解けば、算数でいい点数が取れると信じて買った。友達が使っているんだもの、大丈夫でしょ。
結果、点数は上がらなかった。当然だ。友達は算数が得意なのだから。私は基礎の基礎からやらなければいけなかったのに、友達がやっているからと何も考えずに参考書を買ったのだ。
高校2年生のとき。もうすぐ受験生になるので、塾に通おうと思った。でも、たくさんあってどこがいいのか迷っていた。先に塾に通っていた友達にどこの塾に通っているか聞いてみた。そこはパソコンで授業ができて、分からないところは塾の先生に聞けるという。私は深く考えず、友達が通っているから安心だと思って、その塾に決めた。
結果は、さほど学力が伸びず、一応大学には合格したものの、満足のいく結果にはならなかった。自分に合っていなかったのだ。でも、友達も通っているし、同じクラスメイトもいるから安心だと思っていた。
社会人3年目。転職がしたくて何かスキルを身につけなきゃと、オンラインスクールに入会。読書が好きだからライターが向いているのではないかと思い勉強した。
フリーランスライターとして活躍している人が周りにいて、その人たちが活躍していたり、書いた記事がバズっている姿を見て、私も書き続ければキラキラとした人生が待っているのではないか、いつかそんな日がくると信じてしばらく書き続けた。
少しずつしんどいと感じるようになった。でも書いた後の達成感もあったので、続けられると思った。
ライターだけで食っていける気がしなかったので、周りに相談したところ、ライターを副業でやればいいよ!と言われて、しばらくは副業でライターをしていた。モヤモヤした気持ちを無視して。やっていくうちに、どんどん書くことが辛くなり続かなかった。
こうやって振り返ると結果が散々だ。やっている中で楽しいと思うこともあったけど、結果が伴わないと人のせいにしたくなった。あなたがいいよ、オススメだよって言ったからその通りにしたのに、って。聞いたのは自分なのにね(笑)
なんて他人任せなんだ。私は考えるのを放棄していた。責任を負いたくないと。
振り返ったきっかけは、転職して1年が経ったから。
オンラインスクールに入会したばかりの頃、会社員としての働き方を変えたい、同じ仕事ばかりしている現状を変えたいと思っている人が多かった。その影響もあってか、会社員よりフリーランスの方がいいのではないか、ライターやデザイナーのように自分から何かを生み出す仕事をした方が将来的にもいいのではないかと思い込んでいた。
でも今は、週5勤務、学校事務。学校事務は昔から気になっていた。事務員は毎日学校にいなければならず、満員電車で揉みくちゃにされながら通っている。
転職してから1年。私にとって事務職は向いていると思った。繰り返しの作業が落ち着く。コツコツ作業するのも好き。
いつでも好きな時に仕事ができる方が魅力的だと言われている中、私は週5で働いてる。事務職はいつかAIに取って代わられると言われる中、働いてる。
でも、それでいい。私が満足しているのだから。
やっと、自分で考えてしっくりするものが見つけられた気がする。言われるがままではなく、これは自分で決めたこと。
誰かの真似をしても、幸せになれない。だってそれは、自分の意思ではないから。
これからは、自分がこれだ!って思ったら自信を持ってやってみる。
自分の進むべき道は、誰になんと言われても自分で決めていこうと思う。
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