今日面白いことあった?って突然聞かれて思考停止した話
何の前触れもなく面白いことあった?って聞かれると頭が真っ白になる。
いつも通り働き、図書館が閉まる時間になった。今日の新聞を台紙に綴っていると、上司から
「今日何か面白いことありました?」と聞かれた。
その後に
「図書館っていろんな人が来ますからね〜」と言った。
上司はいろんな人、つまり変わった人が来るから1つくらいは面白いことや普段とは違った出来事があると思ったのだろう。
正直何も思いつかない。私はクレームもなく平和に過ごせればいいと思って日々働いている。
面白いって何だ?今日の業務を1つずつ思い返してみる。
カウンターにいたけど、平日ということもあって人が少なかった。予約してた本を借りにきたり、本を借りたり。特に変わったことはなかった。
子どもに向けておはなし会をしたな〜
4歳くらいの女の子が来てくれて、なぞなぞの本を読んだら喜んでくれた。
かわいかった。ほっこりした。でも面白いかと言われるとちょっと違う気がする…
あとは事務室での作業だったから本当に何も変わったことがない。
上司の質問に、隣にいた同僚が
「私ありましたよ!」と言った。
え!あんの!っていうか何でそんなすぐに思い出せるの?頭の回転早すぎない?ヤバい…この間に考えなきゃ!!
同僚の話は、配架をしてるときに本が入ったカートの中を覗くおじさんがいたという。
何この人…と思っていたらおじさんに「カートの中の本も借りられますか?」と聞かれたらしい。
借りられると答えたら、すぐにカートに手を入れた。よく見るとおじさんは小説の上巻を持っていて、カートの中に下巻があったから借りられるか気になったそうだ。
「もっと早く言ってほしかったね〜笑」と上司と同僚が笑い合って終わった。
よかった。とりあえず同僚ありがとう。
私はその話をしている間も何も思いついてなかったから、話を半分聞きながら何か話せるようなことはないか頭をグルグルさせていた。
その後に話を振られてたら「いや〜、今日は無事に過ごせました!あはは…」と微妙な空気にさせていたかもしれない。
面白いことっていわれると、相手や周りが爆笑するくらいのことじゃないと!と勝手にハードルを上げてしまっていた。
よく言えば相手の期待に応えたいということだけど、コミュニケーションの1つなんだから軽く考えていいんだな。
お笑い芸人じゃないんだしウケ狙いを目指さなくてもいいよ、普通の司書だぞ私は。
でも何か聞かれたときのために、いろんな出来事にもっと感情を持とうと思った。