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司書はときどき名探偵になる

司書は探偵になるときがある。

利用者が予約した本を書架から探す作業がある。まず予約本のタイトルや大きさなどが書いてある紙を印刷する。
そして本の横についている番号を見て、その番号の棚に行く。

次にタイトルを見て探す。タイトルだけで見つからなかったら、本の大きさを見る。30cmくらいの大きい本だと棚の1番下にあったりする。

もし図書館で本を探したときに、なくない?って思ったらぜひ大きさにも注目してみてください。下の棚にありました〜って結構あるよ。

それでも棚になかったら、図書館の特別展示で別の場所にあるかもしれないなど考える。

思ったとおりの場所にあればいいけれど、たまに何でここに?って場所にあったりする。

番号の見間違い・作者の読み間違いか、誰かがテキトーな棚に戻したか。

番号の見間違いは、例えば「3」と「8」
もう視力検査っぽくない?横が開いてるかそうでないか。これはまだかわいいもんだよ。

作者の読み間違いはしょうがない。例えば「古谷」ふるやって読むのに「こ」の棚にあるとか。こたにって読んだのかな?

こうやって予想して見つかると、ほらねっ!と心の中で得意げになる。名探偵コナンの曲が頭の中に流れる。

1番厄介なのは予想をはるかに超えた場所にある場合。何でここなの?気分で棚に戻したでしょ、って思うところにあったりする。

そうなると最終的には持久戦になる。目を凝らして本来あるべき場所の周りを見る。
これは考えるっていうよりいかに視力がいいかにかかっている。

忍耐強さと視力の限界に勝った者が本を見つけられるのだ。

見つけたらヒーローのような扱いをされる。
どこにあったの?えー!そんなところに!?凄いねー!よく見つけたねー!

褒められると嬉しい。頑張った甲斐があったな。

視力もっとよくしたいからプルーン食べようかな。

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