司書は手先が器用な人の集まりだと思ってた
図書館で働いて3年以上経つ。つくづく私はよくここまで続けてこれたな、と思う。
私はめちゃめちゃ不器用。ハサミで紙を切るのに何故か綺麗に切れない。私は真っ直ぐ切っているつもりなんだけどな。
入ったばかりの頃、上司が私がハサミで切った後の紙を見て、左利きなの?と言われた。
何をするにも全部右利きでやるけど…。もしかしたらヤバいのか。たしかに途中から紙がガタガタ。
小さい頃から工作は好きではなかった。絵を描くとか自由にできるものはいいんだけど、例えば小さい棚を作るとか、お裁縫とか綺麗な出来栄えを求められるものがずっと苦手だった。今もだけど。
何とか完成しても、私の作品見ないで!と逃げたくなる。私は手先を使う作業がほんと苦手なんです。
図書館の仕事で本の装備がある。透明なシートを本のカバーに貼る。1番苦手だし嫌いな作業だ。
初めて装備をやるときに先輩に教えてもらった。同じようにやってるのに上手くいかない。その上、綺麗にいかない。先輩にも不器用なんだねって苦笑いされた。
私も苦笑いするしかなかった。練習すれば上手くなるかもって思って、家で練習したこともあった。数日でやめた。というより続かなかった。楽しくなくて、やっている途中で頭の中に不器用と呪いの言葉がグルグル巡るのだ。
上司も私が不器用だということを分かっているので、装備の仕事はあまり私に入れないように配慮してくれている。
ありがたい。こうやって気にかけてもらっているから3年も司書として続けていけていると思う。ほんとありがとうございます。
私はまだ他の図書館で働いたことないから分からないけど、こういうのってどこも配慮してくれるものなのかな?とにかく感謝するしかない。
装備は何とか回避できているけど、子どものお話し会に渡すプレゼント作りはやっている。折り紙で動物などを折るんだけど、初めはやっぱり上手くできない。
プレゼントするから綺麗じゃないといけない。家で何個も動物の折り紙を折る。
折り紙は何回もやってたらだんだん綺麗に折れるようになってきた。でも何回かに1回は上手くできないから、もはや奇跡なのかも笑
私は仕事で心掛けていることがある。自分ができることは精一杯やる。手先を使う仕事は他の人に任せる。その代わり事務作業を丁寧にやって入力ミスをしないようにするとか、自分の仕事が終わったら他の人の仕事を手伝ったりとか。
たぶんだけど、出来ることを全力でやってるからここにいれる。居場所がちゃんとある。
装備ができないから何もできないなんてこともないし、全部できる必要もない。
全部できる人もいるけど、その人はその人。他のことをちゃんとやっていれば見てくれている人は必ずいる。
3年以上続けられている私が証明します。