夢の話をしよう
朝の9時半頃、電話して、聞こえてきた環境音に仕事中だったと慌てて切った。仕事中にごめん、とメールを打つ。
子どもたちの当面のご飯を用意し、荷物をまとめていざ出ようとしたら玄関先には仕事を抜けてきた彼がいた。
「ごめんね、仕事に戻ってね」
口下手で普段あまり話さない彼に頭をなでられ「どうした」と問われたら、口をついて出た言葉は「やっぱり良い声してるよね」で困惑された。
その後、彼には仕事に戻ってもらい、私はもう一度ごめんねと呟いて家を出た。
もうここには戻らない。
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