【Splatoon3武器解説】もみじシューター編
熟練した者の証、もみじマーク。はたして熟練した者は、ただ力を見せつけるだけなのだろうか。いいや違う。真に技術を磨いた者は、新たな若き息吹を育てる教師となる。次世代を引き立てる脇役となる。
味方が戦いやすい舞台を用意し、陰ながら試合を左右する達観した実力者。そう、それこそがもみじシューター。
やぁ諸君こんばんは、小生姓は野々村、名はあこう、字名を精螻蛄と申します。
本日は、スプラトゥーンにおける上級者武器……の皮を被った初心者武器、もみじシューターを解説しよう。また、最後に普段リッターを使っている小生が感じる、もみじシューターの嫌な使い方についても触れるつもりだ。
もみじシューター
わかばシューターのマイナーチェンジ武器、それがもみじシューターだ。
さて、最初に初心者武器と言ってしまったが、さっそく訂正しよう。正確には、わかばシューターと比べて初心者でも比較的扱いやすい武器、という意味である。しかし、もみじシューターもまた、非常に扱いの難しい武器であることは間違いないだろう。
まずはメイン性能から見ていこう。
有効射程は2.2。有効射程というのは、偏差などを利用して最も遠くまで飛ばした時の長さを表している。塗れる射程ではなく、キルが取れる射程のことだ。
これは、超短射程のスパッタリー1.9より辛うじて長いくらいだ。同じ長さの射程だと、キル武器ノヴァブラスターの爆風と同じくらい。
ノヴァブラスターと同じ射程と聞けば強そうに感じるが、もみじシューターは弾の拡散が酷い。ブレまくるのだ。
もみじシューターの弾の拡散は12°、この拡散、なんとボールドマーカーと同じくらい弾がバラついているのだ。
しかも連射フレームはお互い5F。どちらも一秒間に12発の弾を射出できる。
しかし、もみじシューターがボールドマーカーのようなキル武器になれない要因は、そのダメージにある。
ボールドマーカーの一発のダメージが38なのに対して、もみじシューターは28。10ダメージも差があるのだ。
また、。スプラトゥーンのインクは、発射されて時間が経つにつれてダメージが減少するという特徴がある。
もみじシューターのダメージは、発射されて8Fまでは28ダメージで、そこから徐々に減少し、24Fで14ダメージにまで下がってしまう。
つまり、最大ダメージで4発、最低ダメージだと8発のインクを相手に当てないと倒せないわけだ。
とまぁ、ここまで述べたようにメイン性能を数値面だけ見れば、もみじシューターはとても強い武器とは言いにくい性能をしている。
弾のばらけ具合や連射速度の影響もあり、塗りに関してはトップクラスと言えるだろう。
しかし、もみじシューターが最強の厄介者に化けるのはここからである。
インクタンク
わかばシューター、もみじシューターの武器種に限り、インクタンクが1.1倍になるという特徴がある。
本来スプラトゥーンで使えるインクの量を100%だとすると、もみじシューターとわかばシューターに限り、インク最大量が110%もあるのだ。
この、全ての武器よりも10%分多くインクを使用することが出来るという特性は、もみじシューターの塗り性能を大幅に強化してくれる。
シューター種の基本となる武器スプラシューターが撃ち続けられるインクは108発。もちろんメインインク効率アップのギアを使えばそれ以上撃てるのだが……。一方でわかばシューターが打ち続けられるインクの量は255発。倍以上のインクをばら撒き続けられるのだ。
この、息切れしないインクタンクを上手く使うことこそ、この武器を上手く扱うコツだと言っていいだろう。
ちなみに、塗り武器の代表格であるプロモデラーですら200発。わかばシューターの塗り性能が如何に高いか、想像できただろうか。
さらに、このインクタンク1.1倍という特性は、塗りに特化しているメインに限らず、サブウェポンの強化にも役立っているのだ。
トーピード
醬油さしを彷彿とさせるフォルムのサブウェポンだ。投擲後敵を補足することで変形し、ミサイルのように敵目掛けて飛んでいく。
着弾することで爆発し、周囲に八個の散弾爆弾をまき散らす。また、変形後のトーピードは撃ち落とすことが可能で、メインインクを一発当てることで無力化することができるという特徴がある。
さて、そんなトーピードの性能を見てみよう。
直撃ダメージ60、これは基本のサブウェポンであるスプラッシュボムの直撃ダメージ180と比べると低く感じるかもしれない。しかし、スプラッシュボムの爆風ダメージ30より、トーピードの爆風ダメージは若干高い35もある。さらに、着弾後ばら撒く散弾が、追加ダメージを与えることができるため、実際に対面すると非常に厄介な武器であると言えよう。
そんな散弾のダメージは一つ辺り12。トーピードに直撃した場合、散弾4発に当たってしまえばやられてしまう。もし仮に爆風ダメージ35を受けたとしても、6発の散弾で倒しきれる。
また、トーピードの厄介なところはダメージだけではない。その塗り範囲である。
スプラッシュボムを投げた場合、発生する塗り面積は22p。一方でトーピードの場合、三段階で塗りが発生する。
まず投げた瞬間、足元に塗りが発生する。さらに敵を補足して変形した時その場に塗りを発生。最後に爆発と散弾で塗り広げるといった性能をしている。この一連の塗りは、理論上36pの塗り面積を持つと言われている。
これはスプリンクラー設置から約5秒の塗りと同じ量だ。このことから、もみじシューターはメインサブどちらも塗りに関してかなり優遇されていると言っていいだろう。
そして何より、トーピードの最大の特徴はそのサーチ能力である。例え潜伏しているイカが相手だろうと、トービードは範囲内であればロックオンし追尾を始める。このロックオンは、範囲内で一番近い敵をターゲットにするのだが、その索敵範囲は半径1.8。索敵担当のポイントセンサーは索敵半径が1.2であることから、トービードがいかに索敵に長けているかお分かりいただけるだろう。
そんなトーピードの必要インク量は65%である。スプラッシュボムが70%なのに対し、5%ほど消費インクが少ないことも特徴的だ。もみじシューターはインクタンクが大きいため、投擲後も45%ほどインクが残っている計算になる。サブインク効率やメインインク効率を向上させるギアを装着することで、全く息切れしない武器として運用することが可能だろう。
ダメージ、塗り、索敵と、できることの幅が広いトービード。体力が20しかなく、貧弱な武器でも一発で破壊可能だということを除けば、かなり最強のサブウェポンに見えてくるはずだ。
いや、むしろこの壊れやすさがトーピードを強くしたと言ってもいいかもしれない。破壊しなければダメージと塗りが発生する。だが一発で破壊できる。そう相手に思考させ、エイムを逸らすことができる。これにより、もみじシューターはトーピードをデコイとしても活用できるわけだ。
一応トービードにも弱点はある。それは、連続投げができないということだ。自分で投げたトーピードが消滅するまで、二個目を投げることができない。あまりにも強すぎるが故の制限だと思っていいだろう。
ちなみに小技として、ボムコロも使える。索敵能力を失う代わりに、メインの火力補助として利用できる。直撃すれば60ダメージ、これはメインを二発当てるだけで相手を倒せるようになるダメージだ。さらに、爆風ダメージで35。これだけでもメイン確定三発にすることができる。もみじシューターの足りない火力を補うことができるという点も、覚えておくといいかもしれない。
ホップソナー
索敵に特化したスペシャルウェポンだ。展開時に範囲索敵を行い、その後索敵とダメージ効果のある衝撃波を三度発生させる。この衝撃波はジャンプで避けることができるのだが、目まぐるしく動き回るSplatoon3の試合で、相手にジャンプというコマンドを強要することができるのは非常に強力だと言えるだろう。そんなホップソナーについて、解説しよう。
体力はおおよそ400。このダメージを受けると破壊されてしまう設置型のスペシャルウェポンだ。衝撃波のダメージは一発45。三発受けると合計135ダメージとなり、敵を倒すことができる。
この特性上、乱戦時に発動することで敵にダメージを蓄積させたり、回避行動をとらせることで相手のエイムにデバフを与えることができる。また、潜伏している敵を炙り出すことができるため、敵のチャンスを潰すこともできるのだ。
もみじシューターの使い方
さて、ここまででもみじシューターのサブスぺについて掘り下げてきた。では、それらを踏まえてもみじシューターの使い方について解説していこう。
もみじシューターはインクタンクが他の武器に比べて大きいことから、最もトーピードを多く投げることができる武器である。これを利用し、トーピードを投げまくるのが基本戦術となる。
まず戦闘時、トーピードを投げて索敵を行う。誰も居なければ、もみじシューターの届かない範囲を塗ることができ、敵が居れば索敵、ダメージ、塗りを発生させることができる。
次に、お供としての運用だ。もみじシューターは射程が短くダメージも低い。そこでトーピードを展開し、一緒に攻撃を行うのだ。敵がトーピードを破壊しようとそっぽを向けば、メインを当てて倒せばいい。それを恐れ敵がこちらを向くようであれば、トーピードのダメージと塗りが発生する。
そして一番は、単発長射程武器への妨害だ。主にチャージャーを相手に、トーピードを投げては陣地を塗り広げることを続ける。たったそれだけで敵の長射程武器から仕事を奪うことができるのだ。
そんなもみじシューターが面倒くさいと感じた相手は、きっとあなたを攻撃しに来ることだろう。そうなったら次に行うのはボムコロである。トーピードを地面に転がし、直撃させれば即席60ダメージが発生する。さらにスペシャルウェポンのホップソナーを展開していれば、一発45ダメージ。合計105ダメージとなり相手を倒すことができるのだ。この確殺コンボは乱戦時にきっと役立つため、覚えておいてほしい。
もみじシューターは前衛武器の中で珍しいホップソナー持ちである。また、必要スペシャルポイントも190と比較的少なめ。メインもサブも塗りが得意なため、ホップソナーを高頻度で吐き出すことのできる武器でもある。
もみじシューターはトーピード、ホップソナーといった、破戒可能オブジェクトを同時に二つも展開できる稀有な武器でもある。相手を混乱させるのに特化した武器だともいえるだろう。
もみじシューターは全部期の中でも圧倒的に妨害を得意としている。相手の嫌がることをし続けて、味方が立ち回りやすい環境を整える。それこそ、熟練したもみじマークを持つ者の仕事なのかもしれない。
また、乱戦になればなるほどもみじシューターは強くなる。メインの弾の拡散は、乱戦時にキルを生みやすくなる。さらにトーピードやホップソナーで敵をもみくちゃにできるわけだ。
味方が戦いやすい舞台を用意し、陰ながら試合を左右する達観した実力者。陰の実力者に、ぜひなってくれたまえ。
リッター目線の嫌いなもみじ
サブ性能アップのギアを積んだもみじシューター、彼らは遠くからトーピードを投げて、リッターの仕事をこれでもかと邪魔してくる。もうそれが非常に迷惑でならない。
リッターはトーピードに狙われるとやることが無くなるからだ。トーピードを破壊するか、その場から逃げるしかない。ただでさえチャージに時間がかかるから、そういうことはしないでいただきたい。
サブ性能アップギアを積むことで、敵リッターの背後にトーピードを投げ、挟み撃ちの体制を作ることができるのも大きいだろう。
というわけで、本日はここまで。
それでは諸君、素敵なSplatoon3ライフを。