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簡単に答えを教えない指導
講師をしている塾での話。
私は簡単に答えは教えないし、全部を解説しないようにしている。
それだけ聞いたら仕事してよ~って感じなんだけど、勉強の仕方・考える力を磨いてほしいという理由があっての行動。
もちろん自分で勝手に決めた方向性ではなく、塾の方針に従っていることは前提として。
では、どんな考えでやっているか詳細を説明したいと思う。
簡単に教えないというのは、例えば「先生この単語の意味なんですか?」って聞かれたときや「大学ってcollege以外にuniversal?みたいな単語もあったと思うんですけど…」って言われたとき。
「まずは辞書引いてみよか~」といって、単語の調べ方などを指導するように意識的にやっている。
その単語を教えることは何も難しくないし、むしろ知識を披露できる機会かもしれない。
でも聞くだけで解決したことって中々記憶に残らないと思うし、
自分で勉強するときに、どうやって辞書や参考書を活用するかという部分を学んでほしいから、そういう教え方をしている。
また、全部を解説しないというのは、問題集の回答・解説をみて、どこまで自分で理解できたかを先に説明してもらうというやり方。自分のつまづいた箇所を把握することで、学習すべき内容を知ることができると思っている。
公式を覚えていなかったのか、その公式を利用するという発想がなかったのか、場合分けを忘れていたのか…
それによって、これから勉強しないといけない内容は変わる。
その訓練だと思って、毎回どこまでは分かった?と聞くのだが、自分が分かっているか分からないかさえ把握できない子は心配になる。
勉強の仕方を身につけておくことは、中学生や高校生の教科学習に限らず、社会に出てからも役に立つと実感している。
例えば新しい仕事を任されたとき、どこまで自分が分かっていて、何が分からないか。言い換えると何が分かれば解決するか。
そして、その分からない部分をどうやって解決するのか。
それを自分で把握し説明できることが非常に重要だと思う。
だから簡単に教えてないんやで。ただの厳しいやつじゃないからな。頑張れ。