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すこし長い話をしてみます

不思議オーラを纏った 口数少ない人についつい興味を抱いてしまう。
その人の頭の中ってどんなだろう?と想像するのだが
全く見えてこない

一見クールに見えるのに 時々ふっと笑う姿やおちゃめな言動が
たまらなくツボるのだ。

私の周りにはその不思議な生物が3人いる。
それぞれ個性があり、特徴はバラバラなのだが
統一していえることは 自分軸がしっかりしていてぶれないこと
その自分軸とは?それすらも私にはうまく説明ができないが
ぶれない何かをしっかり握っているように見える。

一人目は同級生の男友達だ。
高校の時に彼に出会い、好きなアーティストの話題で意気投合した。
高校生なんて青春時代に男の子と二人きりでドキドキするはずなのだが
彼にときめいたことは一度もない。(失礼)
お互いの家を行き来したこともあるのだが、全くそういう雰囲気にはならないのであった。
二人きりでいてもいつも私だけべらべらしゃべって完全に私のペースで時間は過ぎていったような気がする。何がおもしろくて一緒にいるのだ?とも思うのだが、なぜか自然と隣にいる存在だった。
社会人になり、二人でライブにも行ったっけか。終電を逃して男友達の家におしかけ3人で寝たのも懐かしい。
現在でも、彼は京都で一人暮らしをしているが時々実家に帰省するときには手土産をもってくる。毎回同じ京バウムを持って。
しばらく連絡もなし。連絡がきても忙しい時には返事をしなかったこともあるのに、それでも律儀に手土産をもってくる。
顔を見て、一言、二言私がからかうような発言をすると「ふっ」と笑って「じゃ。」と帰っていくのだった。
本当に謎。
あいかわらず、背は低いし瘦せていて折れそうだし、髪型も恰好もあの頃のまま。
こちらとて、彼からみても高校時代のままの生意気な女友達だろう。
お互いに何も変わっていないことを確認し安堵するのだ。


二人目は女の先輩。仕事が一緒の期間があり仲良くなった。
その先輩のイメージは「できる女」何をしても隙がなく丁寧でスピーディーなのだ。見ていて気持ちがよい。
私のようにやかましく焦って大声で叫ぶ様子もなく急なアクシデントも顔色変えずに的確にものごとを進めていくのだった。

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