相棒!
今朝、化粧をしていたら、おでこに何か触れている感覚があった。
ゴミか髪の毛が付いているのかと思い、
必死に取ろうとしても取れない。
ようやく掴んで取り除こうとしたら、引っ張って感覚があった。
よーく見ると、それは髭だった。
しかも、長い、15㎝はある。
しかもしかも、なんと白髪だった。
おでこにも15㎝の白髪が生えたのだ。
このままたくさん生えたら、
髭ではないが、村山富市元総理みたいになってしまうんだろうか。
さすがに一応私は女だし、それだけは嫌だ。
思わず、首を横に振っていた。
40代にもなると、体の変化があるというけど。
まさか、おでこから白髪の髭が生えてくるなんて。
ガッカリだ!!
引っこ抜こうとしたけど、意外に強い。
いや、待てよ。
この白髪、こんな生活環境の悪い所に映えてきたって強者じゃないか。
彼か、彼女の生きざまに賞賛をたたえてもいいんじゃないかと思えてくる。
風にも雨にも負けず、ストレス多いしわの中でたくましく生やした髭。
しばらくこの強者の髭と一緒にいることを決めた私。
いつでも切れると思うと、かえって愛情が湧いてくる。
頭にもチラホラ白髪が出てきているが、
この髭のように思えたら、いいのに…
老化は着実に忍び足でそっとやってくる。
将来、しわくちゃのおばあさんになるのは分かっているのに、
なかなか受け入れられない。
自分をいかに受け入れていけるか?
これがおそらく大きいのだろう。
これから、そっと訪れる老化も
この髭のような気持ちを感じることができたら、
老化も楽しくなるかもしれない。
髭に教えてもらったことをかみしめながら、髭を触ってみる。