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「トシ活」の醍醐味
昨年末から今年にかけて、トシちゃんのメディア露出度が上がり、忙しい状態が続いた。さんまさんのバラエティ番組へのビデオ出演や、地上波TV番組での櫻井翔さんとの共演、『教師びんびん物語』の生徒役・観月ありさちゃんと再会できた『発表!今年イチバン聴いた歌~年間ミュージックアワード2024』、さらに『人生歌がある』の特番、WOWOWでのライブ番組等々、追い切れないほど。80年代に、テレビやラジオ、雑誌でトシちゃんを追っかけていた日々を思い出す。
トシちゃんは、自分の力で、これだけの注目を引き寄せた。櫻井さんの番組で、「逃げちゃダメ。穴を開けたら、その席に他の人が座ってる」と話していた。最近は、MCをしていて批判されることもあるだろう櫻井さんへの、さり気ないエールになったのではないだろうか。また、40代の頃には子供の世話をしていたという、今まで積極的に言ってなかったことを、ちょっと間があってから話したところからみて、相手が櫻井さんだから正直に言おうと思ったのではないだろうか。焦らなくても大丈夫だよという、櫻井さんに向けたアドバイスだった気がする。
いわゆるビッグ発言以降、いつの間にか、TVに出られない状況が続いていたトシちゃんだけれど、出た時には、必ず爪あとを残してきた。『発表!今年イチバン聴いた歌~年間ミュージックアワード2024』に、2年連続で呼ばれたように。また、最近はYouTubeなどで、昔のテレビ映像も確認でき、いつどんな時でも、手抜きなしの、パワフルなエンターテインメントを見せてきたことがわかる。それは、ライブについても同様。毎回、死ぬ気のパフォーマンスは、一度出会ってしまうと、また見たいと思わせてくれる。
一昨年度以来、ライブに同行してくれるようになった夫も、年々ライブ参戦本数が増え、1月12日に開催された『東京オートサロン2025』でのライブにも、喜んでつきあってくれた。早朝から、幕張メッセの会場へ。整理券には間に合わなかったが、ライブ会場の様子を聞いてから、一旦外に出て食事を済ませ、12時半頃、会場に戻った。2階の良く見える席を獲得した後、オートサロンの会場は見ないまま(!)、イベント会場で行われていた、コンパニオンのコスチュームアワードや、D1グランプリの表彰式を見る。今まで全く知らないし、これからも関わらないだろう世界に触れる、新鮮な体験だった。イベント来場者数を後で調べたら、3日間で、何と25万人!昨年度より2万人以上も増えたそうで。カスタムカーという特殊な車好きが集まるマーケットの存在を知ることができたのも、嬉しい驚きだった。
15時から、ライブイベント開始。トシちゃん以外の方々のライブを楽しんだ後、いよいよ17時少し前頃から、直前リハが始まった。マネージャーが念入りに床に粉を擦りつけ、ダンサーの方々は立ち位置を確認し、バンドメンバーは、個々に練習。『シンデレラ』をほぼ1曲全てやっていたので、ネタバレかと思いきや、本番では、演奏がなかった。その間に、何となく見ようと思った人が帰ってしまわないかと心配だったくらい長かった。だが、長いリハーサルを通して、トシちゃんクルーの、ライブにかけるプロフェッショナルな意気込みが感じられた。余談だが、トシちゃんが始まる直前になって、ライブが終わると18時を過ぎるから、もうオートサロン会場に戻れなくなることや、ロッカーに荷物を入れた人は出せなくなるから、今のうちに出しておいてと、案内のアナウンスが。そのせいで帰った人がいたような気がして、もったいなかったと思う。
既にファミリーの方々が、セトリを含めた詳細を伝えてくださっているので、ここでは述べない。とにかく、最高のライブが展開された。ここだけの話、夫はライブ直後、「トシちゃん別格!」とつぶやいた。その後も「今までで1番良かったよね!声が良く出てた。すべてのサービスを出し切った。」と大絶賛。ダンサーとバンドメンバーを引き連れ、衣装チェンジをし、会場から降りて走り回る、気合い十分のパフォーマンスは、初めて観る人を驚嘆させるのに十分だった。会場の音響のおかげなのか、下から突き上げてくるようなグルーブ感を堪能。ひとりだけ、持ち時間が1時間という、トリの大役を見事に果たした。「最後には、会場全体がトランス状態だった」と夫は言う。アンコールになってから、トシちゃんが舞台を降りた途端、私も自然と立ち上がって叫んでいた。隣りにいた若いカップルは、誰のファンかと思っていたら、女性がまさかのトシちゃんファン。アンコールの『原宿キッス』の時、ぴょんぴょん跳ねていて、可愛かった。騒然とする中、ライブは終わったけれど、上半身裸のまま舞台上を走り抜けるトシちゃんに、また熱狂!帰りがけ、後ろから男性の声で「トシちゃん、凄かったな〜」と話しているのが聞こえてきた。私たちだけでなく、会場のすべての人が満足感に浸っていたと思う。このライブで、また何人(何十?何百人?)かはファンを増やしたに違いない。
その後、Xにあがる、数々の激賞コメントを夫にも伝えた。「パフォーマンスが異次元」「世界最強」「アイドルの到達点」「マジのレジェンド」などなど、圧倒された観客の素直な思いが溢れていた。「他の出演者も、トシちゃんを観てたよね。感動したんじゃない?」と、その反応も気になるようなので、DJ COOさんの「エンタメ怪獣」というコメントや、DJ MOTSUさんの「圧巻ステージ見てたらじわっと涙出た」というX投稿、芹澤優さんがAMEBA TVで「生トシちゃん、凄かった」と話していたことを伝えると、「そうでしょう!」と、明らかに身内のような反応。翌日には「トシちゃん、今日は疲れて休んでるかなぁ。でも、Xとか見て、満足してるよね!」などと、私以上に、ファミリーっぽい。私の教育の成果か、トシちゃんのとんでもない魅力の効果か?! 夫がここまでコアなファミリーになるとは、全くの想定外だった。
思うに、これが「トシ活」の醍醐味だ。自分が観て楽しいだけでなく、うちのトシちゃん、凄いでしょうと、自慢したいような気持ち。あなたは今まで知らなかっただろうけれど、私はもっと前から、その凄さに気づいてたのよ!と、表明したいような気持ち。デビューしてから1年も休むことなく走り続けたからこそ今があるのだと、教えてあげたいような気持ち。今まで一度も裏切られたことがない、最高のパフォーマンスが毎回確約されていることを、誇りたいような気持ち。朝から8時間待ったとしても、待った甲斐ある満足度が得られる幸福感を、共有したいような気持ち。この気持ちは、トシちゃんだからこそ得られるものではなかろうか。
「トシ活」の醍醐味を、心ゆくまで感じられた先週末だった。YouTubeの『田原トシちゃんねる!』で、オートサロンライブの様子や裏側も見せてくれるだろう。表のトシちゃんの華やかさと同じぐらい、裏のトシちゃんの渋さが好きなので、オンエアが楽しみだ。表と裏のギャップ萌えも、トシちゃん推しの特別な醍醐味だと感じている。今でこそファミリーの夫も、『田原トシちゃんねる!』を初めて一緒に見た頃、「こんな風に真面目に話せる人なんだ!」という反応をしていたところをみても、世間では、まだまだトシちゃんを誤解している人がいそうである。「トシ活」の必要性を痛感するとともに、「トシ活」の醍醐味をこれからも味わい続けられる幸せを思う。
「トシちゃんやファンの元気さに驚き、こんな風に年を取りたい」という、嬉しいコメントも見かけた。確かに、私も夫も、トシちゃんのおかげで、異常なまでにフットワークが軽くなり、間違いなく若返っている。「トシ活」の効果は絶大だ!